漢方薬と病院の薬は併用するべきか?

最近、うちの相談で漢方薬の治療と不妊治療の病院の治療は併用してもよいのかを質問されることが多かったので、それにお答えしようと思います。

西洋医学的思考で「不妊症」の人は漢方薬との併用が○か×ではなく、厳密に考えれば、その人の年齢、体質、状況によります。
その人に合わせてケースバイケースに考えないとダメな問題ですね。

うちは基本的には西洋医学の不妊治療、サプリメントなどは全てやめていただいても、漢方薬と自然の養生だけで成功するようにお手伝いします。

実績的にも大阪市内のウン百万する不妊治療の病院で体外受精を何度も失敗した40代の方でも、うちの漢方薬と生活養生のアドバイスのみで自然妊娠を成功させています。(病院の治療、怪しげなサプリメント等は全てやめました)
こういった例もうちでは一人や二人といっためずらしいことではありません。

僕が最も尊敬する師匠は元細胞顕微外科医というバリバリの外科医の先生です。
その先生から西洋医学を教えてもらっているので、漢方屋にありがちな、西洋医学の薬は人工物で悪!東洋医学は自然で善!だから、自然妊娠がいい!みたいな偏った価値観も持っていません。

慢性病の治療方法に西洋医学が合うとは思っていませんが西洋医学の理論やメカニズムは好きです。

西洋、東洋医学のニュートラルな立場から見ても基本的には病院の不妊治療は必要ないと思います。

不妊症の相談をしていると、そもそもが皆さんが病院の治療を誤解されているかも!?と思う事があります。
不妊治療と呼んでいますが、不妊症は病気ではありません。
「卵管が両方とも完全に閉塞している」とか「ミカン以上の大きさの子宮筋腫がある」などは不妊症の原因になっている可能性が高く、それらは外科的な手術等の「治療」ができます。

しかし、病院が通常に行っているホルモン剤の処方などは、僕は治療ではないと思います。

例えばクロミッドなどはクロミッドをつくった製薬会社の添付文書に
”(1) 投与前少なくとも1ヵ月間及び治療期間中は基礎体温を必ず記録させ、排卵誘発の有無を観察すること。”
と明記されていますが、実際の病院の現場では、排卵しているかどうかを1ヶ月間確認もせず、治療薬とばかりに処方している病院なんてザラです。
それどころか、エコーなどでどう考えても排卵してるっぽいのにマニュアル治療のごとくクロミッドやセロフェン、セキソビットなどの排卵誘発剤を処方することもあります。

本来は、無排卵かどうかを分析して、その結果、無排卵だと判断すれば排卵誘発剤を投与します。
それも、添付文書の他の部分では、
”7. 一般に3クール反復投与しても排卵性月経の全くみられない場合には投与を中止すること。”
と一般的には3ヶ月の連続投与が限度だとされています。
その患者さんは一般的でなかったと言うかもしれませんが、うちで詳しく状況をお聞きしていたら、検査の結果なども含めて考えてもほとんどの人は一般的だと考えられる状態です。

クロミッド錠 50mg

なによりもホルモン剤は元々、妊娠しずらい身体を妊娠しやすく治療するものではありません。

ホルモンを強制的に操作するだけです。
「操作」です。「治療」ではないです。
それはクロミッドに限らず、HCG、HMG、ルトラール、デュファストン、プラノバール、ソフィア・・・全部、同じです。

どれも身体を妊娠しやすく治療するわけではなく、妊娠に関わるホルモンを強制的に操作するものです。
だから、普段から感じている手足の冷えや胃腸の調子の悪さ、抑うつ状態、頭痛などは何一つ良くなりません。

さて、ここで考えてみましょう。
赤ちゃんを育てていかないといけない自分の身体はトラブルだらけだけど、ホルモンのみを強制的に操作して、とにかく受胎させれば、健康な出産に結びつくと思います?

ホルモン剤で確かに受胎の確率は上がると思います。
しかし、赤ちゃん自体がスクスク育っていくこととは全くの別問題です。
不妊治療の病院は出産まで追いかけて成功率を出すべきだと思います
でないと、西洋医学お得意のその場しのぎの出産ではなく受胎治療になります。

妊娠はホルモン剤で誤摩化しても何しても受胎さえすればいい!
というものではないのです。
人間の身体はそんな簡単にできていません。
赤ちゃんは「作る」のではなく「授かる」のです。

「作る」という行為の代償は流産なのです。
だって、受胎の後、結局、育てていくのは自分の身体ですから。

ただ、ホルモン剤のような強制的な操作を必要とする方もいらっしゃいます。
月経が始まった時から2ヶ月に1度しか月経が来ないとか、出血が10日間続くとか、普通じゃないですよね。

普通じゃなければ、普通じゃない治療が必要です。
こういうケースはホルモン剤が必要な場合もあるんじゃないかなと思います。

後、体質やパートナーの状態や生活環境の問題で人工授精や体外受精の選択肢しかない場合もあります。
この場合は、迷わず病院の治療を選んでもいいと思います。
病院で治療するのではなく、病院のホルモン操作をうまく利用するのです。

だから、うちでも基本は自然妊娠ですが、何が何でも自然妊娠ではありません。
その方のベストな方法を考えて、病院の不妊治療が必要だと考えれば、そのことをアドバイスさせてもらいます。

ただ、病院の不妊治療は治療していたら「だんだん治っていって、終いに妊娠するもの」でもないし「飲んでいないと妊娠しなくなるもの」でもありません。
それはさっきの製薬自体の添付文書やその薬の化学的薬理作用を考えれば明白です。

そんな理屈よりも皆さん、実際にうすうす感じいるんじゃないですか?
どうも不妊治療の病院に通い出しから、月経の状態や体調が悪くなっていると。

病院の不妊治療はホルモンの強制操作。
だったら、まずは漢方薬や養生で自然に自分の底力を高めてみるのが順番的に正しいように僕は思います。

【病院の不妊治療のこと、漢方のこと、何か聞きたいことがあれば、infoあっとmagocoro-kanpou.com まで「ブログで質問したい」とご連絡ください。(あっとは@に変換して送ってください)】

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