不妊治療でサプリメントは無駄かも!?

不妊治療を10年間みていると、だんだんと一時期のアトピー商法的な感じになってきているように感じます。

僕が初めに不妊治療を初めたのが2004年。

当時は漢方の修行をさせてもらっていた店で不妊相談をしていました。

その頃は薬局で不妊相談をしているのは師匠の薬局くらい。

周りの同業の薬局なんかからも「めずらしい相談をしているのですね」的なことを師匠はよく言われていました。

仕事などの経験上から、それまでに全国の約400店くらいの相談を主体とする漢方薬局やそのオーナーの先生を直接、知っていましたが、ほぼ誰も不妊症の相談なんてやってませんでした。

そこから4、5年後くらいからブームっていったらおかしいかもしれませんが、だんだんと不妊症の治療というものが世間で騒がれはじめた感じですね。

それまで、「ふにんのふの字もない薬局」も急に不妊相談なんかはじめたりして、ひどいとこになると「うちは昔からやってました」みたいな宣伝文句をWebサイトで宣伝し始めたりしてました。

僕は薬業界自体は17年前から知っているので「えっ昔は不妊相談なんかやってないじゃんッ」なんてツッコミそうになります。

相談専門と謳っていても流行りにノッていくところなんか薬局さんは商魂たくましいです!

不妊専門の専門の病院なんかが注目されはじめたのもこの頃じゃないでしょうか。

おもしろかったのは、それまでなんの関係もなかった鍼灸や整体があわてて「不妊治療もやってます!」とかやりだしたことですね。

これは薬局よりも商売感が、ひどい感じがします。

病院の不妊治療も当時は今よりも割合慎重だったと思います。

ホルモン剤を使わないタイミング療法から地道に初めたりして。

ところが今は20代の若い子にでも、原因も調べずにすぐにクロミッド

HCGの注射なんかも昔は1000を1日だけとかから初めてたのが、最近はHCG5000をいきなり3日間とか、いかにも短絡的な即効性を求める西洋医学らしい進化?だと思います。

要するに流行ったからか、「雑な治療」をやっているのですよ。

アトピー治療も昔はかゆみ止めとイオウカンフルくらいしかなくって、それなりに医者も患者さんも生活養生に気を配ってましたが、ステロイドが出てからは今や赤ちゃんのただの乳児湿疹でも即ステロイド!という、元々、医者の治療って短絡的な考えっぽい感じがするのだけど更に短絡的な思考に傾いた感じがします。

「薬だけでスグになんとかなるっ!」みたいな。

病院ではアトピーには、ほぼステロイドのみ。という治療になってくると次に登場してくるのはサプリメント。

今や「アトピーに良い」と謳っているサプリメントは山のようにあります。

当初はアトピーで悩んでいる方も飛びついたでしょうが、それも今ではアトピーの方自身が「ほとんどウソだろう」となんとなく知っていますよね。

それが、そのまんま不妊症にきているような感じがします。
アトピーの時の 「アトピー → ステロイド」みたいな状況のように不妊症も「クロミッド、HCGやデュファストンなどのコンボ!」っていうマニュアル的な治療が定着してくるとなぜか、いっつも首つっこんでくるサプリメント。好きですねぇ〜

「病院の治療に疲れたら・・・」とか「自然妊娠を目指して・・・」的な常套句で病院のマニュアル治療に疑問を持った人の心の隙間を狙ってきます。

これも一時、売れてしばらくしたら「不妊症のサプリメントって妖しいのばっかだよね」となるんでしょうね。

懸命なあなたは不妊症サプリメントなんてやめた方がいいです。

大体、不妊は病気じゃないのでホルモンや体調だけの問題じゃないですから。

病気は体調がよくなって「治った」がゴールですが、不妊症は「体調が良くなる=妊娠」じゃないですよ。

治療以外にも赤ちゃんを授かるために生活自体の見直しやパートナーとの関係性などいろいろなことが必要かもしれないないのです。

最近、売ろうとしている不妊症サプリメントを買うのであれば、慎重に選んだほうがいいです。

でないとアトピービジネスの犠牲者と同じことになるかもです。

●不妊症、二人目不妊症など、漢方相談ご希望の方は、こちらのまごころ漢方の「無料漢方相談」から送信してください。

●お問い合わせなどは、こちらから送信してください。

【このブログの著者】
まごころ漢方薬店 国際中医師 松村直哉

FaceBook:まごころ漢方薬店

Twitter:henjaku