病院の不妊治療を正しく理解しましょう!

このブログでも度々書いていますが、病院の不妊治療は治療ではありません。
一般的に【病院→治療】みたいなイメージが強いので「治してくれる!」みたいなイメージがあるようなので、ここでハッキリさせておこうと思います。
でないと病院の使い方を間違っちゃいますので。

「治療という概念をどう捉えるのか?」ということにも関わってきますが、一般の人を基準にすると、おそらく「身体の調子がよくなって健康になって妊娠する!」みたいなイメージがあるかもしれません。

「健康で元気になること」を治療と捉えたら、
残念ながら、そんなものではありません。
病院の不妊治療は簡単に言えば「ホルモンの人工的操作」です。

この「人工操作」は、あなたにとって丁度よい健康な状態になるかどうかはわかりません。それは治療している病院もわかっていないと思います。
病院で治療し初めてから基礎体温や月経リズムが悪くなったり、体調が悪くなったりってことに思い当たりませんか?

基本的にはホルモンを過剰にさせる方向性に煽るので場合によっては過剰な状態で余計にバランスが崩れて悪くなることもあります。

なぜなら、基礎体温はリズムをとっているからです。
いくらでも強くしていけば、ドンドンよくなっていくというような単純なものではないのです。

例えば、HCGで排卵を促し高温期にドンドン押し上げようとするとします。
人工的な刺激で体温は上がりますが、人間の身体って自分で調整する力を持っているのです。ロボットではないですから。
薬や注射でドンドン上げていこうとしたって38℃とかにはならないのです。

上がりすぎたものはある程度のピークまでいくと、今度はその煽りで下がるのです。
結果、上がった後に今度は下がって基礎体温はガタガタになります。

こういった治療なので、考えようによったら単発で考えれば有効かもしれないです。
3ヶ月以内に妊娠するつもりで後は基礎体温、つまりホルモンリズムがグチャグチャになってもよいという設定です。

ガンガン!煽ってクロミッドで卵胞を肥大させ、HCGで体温を無理矢理押し上げ、ルトラールで高温期を無理矢理維持するのです。

全て、自分の体調と関係のないハリボテでかりそめの状態ですが「とにかく受胎!」を目的とするのであれば、うまく乗っかるかもしれません。
ただ、その後、出産までの10ヶ月を無事に乗り切れるのかはわかりませんが。

ちなみに不妊治療は受胎するまでで、妊娠してから流産しないようにする治療は病院には一切ありません。
むしろ、薬なんか飲んじゃダメ!

うちで、いろいろな不妊治療の病院で治療を受けてきた人の意見を聞いていると、
病院の治療ってようするに「3、4ヶ月経過しちゃったら、もう負けだよね」って感じがします。

「長期間、ホルモンを人工操作する」ということ自体に無理があるのです。
やるなら単発!短期間!もちろん、治療後にバランスがグチャグチャになることを前提に。

どうせ、病院で治療が長引いたら「ステップアップ」という人工強制治療の登場ですから。

そして、もう一つの問題はこの人工的に煽るホルモン操作、どんな体質の人にどれくらい、どんな風に使えばいいのかがわかっていないのです。

クロミッドなどは本来、本当に無排卵なのかをテストして、慎重に確認しながら治療するものなのですが、実際現場では無排卵なのかどうかも確認しないで居酒屋のお通しのノリで処方してます。

だから「排卵はしてる感じなのにクロミッドを処方されたんですけど、コレっていいんですか?」って質問がめっちゃあります。

そもそも、クロミッドは「無排卵」の状態の人に処方するのですが、この「無排卵」というものがあやふやですよね。
西洋医学では、体質という概念がないから「不妊で悩んでいるから無排卵だろ」みたいになってるとこもあると思います。
だから、検査も何もせずに初回からいきなり処方したりしているのでしょう。

西洋医学は体質の概念がないから2ヶ月に1回しか月経が来ない人もクロミッド。
毎月、月経がちゃんとあって一見みたところ、問題なさそうな人でもクロミッド。

みんな治療が一緒なんですよ。
だから、ホルモン剤の副作用もどんな人だったら、副作用になるか、全く把握できてません。
病院からみたら副作用は運です。クジですよ。
副作用が存在する薬なのに、どんな体質だったら副作用になるかわかっていない薬って怖くないですか?
(極端な病気の人は副作用が出るってわかっていますが。そんなの一般の人でもなんとなくわかるよ)

「赤ちゃん授かりにくい人は、みーーーんな身体の状態が一緒?」
んな訳ないですよね。もし一緒だと思ってるなら逆に人間の身体の働きをナメすぎ。

とうことで病院の不妊治療は体調は一切整いません。
むしろ、精神的なことも含めて悪くなる人が多いです。
病院の治療が別に悪いことではないですが治療ではなく「ホルモン操作」であることは理解しておいたほうがいいかもしれません。