病院の不妊症の治療は厳密に言えば騙し効果
漢方薬で体質を整えて自然妊娠することはできますが、漢方薬に妊娠させる力があるわけではありません。
漢方薬に限らず、病院の不妊治療でも「治療」という名目がついているので、なんとなく病院に通っていたら「なんかが治って妊娠する」みたいな、なんとなく良くなって妊娠するみたいなイメージがあるかもしれません。
ホルモン剤も排卵を促すとか、高温期を持続させるなど「何かが治っていってるから、いつかは妊娠する!」みたいに感じますが、不妊治療って実際は何をしているのでしょうか?
「なんとなく妊娠しそう」ではなく、何をどうすれば妊娠につながるのかまた、病院の治療って厳密には何をしているのかを考えてみましょう。
妊娠に必要な条件は第一に一定の月経周期です。
理想や平均は28日ですが、これには個人差があります。
ポイントは理想の28日になれるかどうかではなく、自分のベストな周期が毎月乱れずに繰り返すかどうかです。
前は26日。今月は30日。これは良くありません。
ずっと26日。これはOKです。
月経周期の安定が具体的に何に関係しているかというと「子宮内膜を厚くするホルモン」「排卵に関わるホルモン」「高温期に移行するホルモン」「高温期を持続するホルモン」
要するに妊娠から出産までのプロセスで必要なホルモンのリズム全てに関わっています。
病院の不妊治療ではひどいとこになると基礎体温を見ません。
なぜ見ないで治療できるか?
それは病院の治療はその人の月経周期全体を整えるものなんてないからです。
むしろ、病院の不妊治療は排卵を促すためのクロミッドやHMGや高温期へ引き上げるためのHCGなど部分、部分で治療していきます。
ホルモン剤はあなたの体質を整えるものではなく、強い刺激で本来の自然の働きを変えるものです。目的は月経周期や体質を整えることではありません。
簡単に言えば、病院の不妊治療はあえて強い刺激であなたの元の月経リズムを乱しにいってるといってもいいかもしれません。
妊娠に必要な第二の条件は排卵ですね。
月経から14日後辺りに排卵しますが、これも個人差があります。
僕の治療経験上は月経周期が早ければそれに合わせて排卵日も早いです。
月経から14日後というのは理想や平均で個人差を考えるとあまり関係ないです。
病院では排卵誘発剤を使います。
クロミッドやセキソビット、クロミフェンなどですね。
排卵を起こさせる効果と言われると聞こえがいいですが、効果を厳密にみると内因性のエストロゲンに競合的に拮抗する効果です・・・これではわけわかんないですね。
簡単に言えば体内のエストロゲンを騙して卵胞を育てるFSHをたくさん出させるのですね。排卵しずらいという人はいろいろな原因があると思いますが、クロミッドなどは別にその原因を治してくれるわけではなく、勝手にエストロゲンを騙してホルモンのバランスを強制的に変えちゃいます。
この作用の裏で起こるのが本来のエストロゲンがもっている子宮内膜を厚くするとか、頸管粘液分泌するといった役割を邪魔すること。ね、不妊治療ってバランスを崩しているでしょ。
妊娠に必要な第三の条件は排卵後に高温期に駆け上がること。
正常に排卵すれば卵胞は黄体化して黄体化すれば体温などを上げ、内膜を厚くする黄体ホルモンが分泌されます。ただし排卵がうまくいかなかった場合は、卵胞はうまく成長をとげられなかったと思うので黄体化しても弱いと思います。
そうなると高温期への移行は弱いものとなります。
病院の不妊治療ではHCGを使ったりします。
この時も本当の原因は卵胞が弱かったことですが、本来は妊娠した時のみにしか分泌されないホルモンを注射します。HCGですね。
妊娠した時はより内膜を充実させ高い体温を持続させて赤ちゃんの発育を促しますが、これを妊娠していない不妊症の人に使うわけですね。
だから、これも治療と呼べるのか疑問ですね。
なぜなら、自然で考えた場合は「妊娠した時に分泌されるホルモン」でこれまた騙すわけですね。騙してますから自然のバランスは崩しているわけです。
この時もあなた自身の原因を治してるわけじゃないですね。
第四の条件は高温期を持続させること
高温期の持続はさっきのHCGなども使いますし、ルトラールやノアルテンなども使います。
そして、ルトラールなどは黄体ホルモンを補うものです。
これは効果的には騙してはないですね。
でも、自然の黄体ホルモンではないです。あくまで人工ホルモン。
人工物を補っているのでそういう意味では結局、これまた身体を騙していますね。
以上、妊娠のために必要な4つの条件。
そして、その条件に対して病院はいかに身体を騙すか。
これを「治療」と読んでいます。
別に悪い事ではなく、このバランスを崩して騙すことが妊娠につながったりすることもあります。だから簡単にまとめて表現すると不妊治療となります。
ただ「自分の不妊症の原因を治してくれている」とは思わないほうがいいです。
あなた自身の原因には何1つ触れていませんので。
2014年4月23日 7:05 PM | カテゴリー:病院の不妊治療について