最先端の不妊治療は本当に不妊治療の光になるのか!?
先日、ある記事でおそろしげなことが書いてあった。
その記事には、ある研究チームが卵子の染色体を取り出して、それを別の卵子に染色体をいれて体外受精で成功させたというもの。
要は高齢で卵子自体の老化で妊娠の難しくなった女性の卵子から染色体のみを取り出す。
染色体は遺伝情報が含まれているので、その染色体を若い女性の卵子に入れて、その卵子を体外受精に使えば妊娠が可能だと。
えっこれって妊娠なの?
背中がゾーっとした。
何が怖いって、その記事のタイトルが「高齢出産に光」ってなってること。
「光?どこが光なのだろう。もはや悪魔の実験、ゲスの極み」
そもそも、この実験って若い女性の卵子を借りるとなっていますが、女性の卵子って人類全部共通の同じものなのでしょうか?
これって「人間は機械だからパーツを入れ替えても大丈夫」っていう前提と保証が必要な気がする。
「生まれた子を死ぬまで保証しろ」とかいったら治療しないんだろうな。
染色体は人間を形作る設計図。
だから、それさえちゃんとあれば、その人の子供ができると言いたいのだろうけど、そもそも、現時点の科学で、その遺伝子だけで全く同じ人間のクローンがつくれていない。
遺伝子はあくまで理論上、大体、解明されたといってるだけ。
これ以上はない100%が解明されたかどうかはわかっていない。
何年か経ち、科学が進めば「あの時はなんもわかってなかったね。テヘッ!」ってなりそうでこわい。
病院の治療って、かつての治療をみれば、そんなのいくらであるからね。
卵子自体も厳密に言えば他人と違うでしょ。
だって卵子の細胞にだって、他人の遺伝情報はあるのだから。
毎度、思うのだけど医者の高慢さと人間と自然をバカにした態度には脱帽ものです。
大体、不思議なのは体外受精の成功率が全国平均が30%そこそことめっちゃ低い。
妊娠のことでみんな麻痺しちゃってるけど、3割の成功率のものなんて妊娠のことじゃなかったら普通は治療なんて呼べる代物じゃないですよ。
なんか、こんな悪魔の方法を思いつく暇があったら、せめて現時点で高額な治療費払っている7割がた失敗する体外受精をせめて倍の6割の成功率にしたらどうなんだろうと思う。
ちなみにこの10年で数%しか妊娠成功率が上がってませんからね。
実は肝心の体外受精もフタを開ければグッダグダ。
現在の足下の治療を放っておいて、次の意味不明な治療って。
これって仕事で一番ダメなタイプですよ。
今の仕事はソコソコにして、目先を変えていこうとするのって。
西洋医学は日進月歩というけれど、最近思うのは、化粧品会社や缶コーヒーと同じ方法の商売なんじゃないかと感じる。
化粧品と缶コーヒーは実は昔からさほど内容は変わっていません。
毎回、毎回、なんか流行の成分を化粧品にいれて、昔と対して変わらないものをさも新しいもののように売る。
逆に化粧品などで画期的な方法なんか考えたものって大概、訴訟沙汰になってますよ。
缶コーヒーもタレントなどを変えて目先を変えて売ってるだけ。
西洋医学も進歩しているのじゃなく、これと同じじゃないかと思う。
根本的な原因を考えずに目先の変化だけを追いかける。
「妊娠すための身体を整えるとかは追求しなくていいの?」と思います。
ところが、薬も昔とやってることは変わってない。
なぜかっていうと薬は実は医者は無関係だからです。
薬は何年も何百億円もかけて製薬会社がつくるのです。
医者は出来上がった薬のマニュアルをみて販売(処方)してるだけ。
いわば、ただの薬のブローカーなんですよ。
いろいろな病院のデータと研究でつくるのですが、町医者の実践での意見なんか薬をつくる時に何の参考にもなりません。
そして製薬会社が何百億円もかけています。
莫大なコストがかかっているので、新しい薬を開発したくても、簡単に新しい薬をつくるわけにはいかないのですね。
そんなわけで、医療現場でいろいろな問題が持ち上がってきても、簡単には改善はできないのです。
だから目先の治療方法自体を変えていこうと考える。
実際はこんな状況だから、今回の研究のように新しい研究と現場の問題がかけ離れているのです。
で、目先を変えていろいろと研究をすすめていくと、こんなマッドな悪魔のような発想が出てくるんだと思います。
身体のことを研究するなら、手足の冷えや慢性的な頭痛、月経不順が不妊症とどう関係しているのかっていう生物としての根本的な問題点を研究すればいいのかと思うのですが。
ちなみに漢方は、それを何千年と研究してきている医学です。
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【このブログの著者】
まごころ漢方薬店 国際中医師 松村直哉
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2013年12月18日 5:58 PM | カテゴリー:病院の不妊治療について