「どれくらい漢方薬を飲めば妊娠しますか?」

「どれくらい漢方薬を飲めば妊娠しますか?」

これはすごく気になるところですね。

「大体、○カ月ですよ」って答えたいところですが、当然、そんな決まった答えはありません。

月並みな答えにはなりますが、人や体質によって変わります。

漢方は西洋医学と違って、一人一人の体質に合わせて、漢方薬を合わせます。

その漢方薬も初めに選んだものを何ヶ月か飲んでいたら妊娠するのではありません。

漢方薬に妊娠させたり、ホルモン剤のような効果はありません。

体質に合わせた漢方薬を飲むことによって、バランスのとれた健康状態にするのです。

健康になれば、当然、正常な月経リズムや排卵などが行われますので、妊娠する確率が格段に上がることになります。

病院の中には漢方を西洋医学とごっちゃにして、女性ホルモンを活性化したり着床を促したり、高温期を伸ばしたり、そんな特定の効果があるかのような説明をする人がいますが、全くのデタラメ。

漢方は体質を調整するのです。

体質は人それぞれ、本当に違います。

うちの問診で細かく効いていくと、いろいろな症状があることがわかります。

自分では問題ないと思っていた症状も不妊に影響していることもあります。

バランスを崩した体質がバランスのとれた健康な体質に戻っていく速度も人、それぞれです。

冷えや頭痛などが瞬く間に治っていく人。

同じ症状でも倍くらい時間がかかる人。

自然治癒力も人それぞれなんですね。

うちでは、下は23歳から上は47歳の方まで来られています。

年齢層は広いです。

年齢だけでなく、状況も様々です。

全くホルモン剤を飲んだことのない人。

体外受精で5回以上、失敗した人。

ホルモン治療を長くしすぎて、月経前の不正出血が当たり前になっている人。

月経が2、3ヶ月に1回しか来ない人。

うちには40歳で1ヶ月、漢方薬を飲んだだけで妊娠した人がいますが、30歳で2年経っても妊娠できない人がいます。

体質や状況を等しく並べることができない限り、どれくらいで妊娠するかなんて、わかりません。

逆にこれはあくまで西洋医ではない僕の持論ですが、病院のホルモン治療は、最長で4ヶ月してもダメだったら、後は同じような治療が繰り返されるか、ただお決まりのコースのように人工授精や体外受精へのステップアップをすすめるだけなので、病院の治療なら、とりあえず4ヶ月当たりやってみてダメだったら、漢方や何か違う手を考えたほうがいいんじゃないかと思います。

ホルモン剤は何かの効果があれば裏の副作用があります。

つまり、続ければ続けるほど、裏の作用で何かは悪くなっているのです。

その悪い状態に身体が耐えきれなくなるのが、3〜4ヶ月くらいじゃないかと、数々の病院の不妊治療の様子を聞いてきて思いました。

漢方薬で妊娠する期間は体質による。

これだけの答えだと月並みすぎておもしろくないですね。

そこで今までのうちの治療経験から考えてみました。

もちろん、年齢や体質や状況がそれぞれ違う人達の漢方薬を飲んだ期間の平均を単純に出したって何の意味もありません。

だって、その平均があなたに当てはまるかわからないでしょ?

でも、全体的なイメージで言える期間ならあります。

数字の単純計算ではなくイメージですよ。

それは6ヶ月くらい。

ただし、夫婦ともに漢方薬を飲むこと以外で取り組まないといけないとがたくさんあります。

それは食事や運動の整備と実行。

後、メンタル部分。

僕たち夫婦が、実際に不妊症で悩んでいたので、漢方薬以外の方法は実体験と東洋医学や西洋医学の知識から考え出したものです。

それを全く、さぼらずに6ヶ月間、続ければこれくらいの期間で妊娠することが多いのではないかと考えています。

しかし、その条件は厳しいです。

僕は、どんなことも決めたら毎日、黙々と続けることに苦痛を感じないタイプですが、それでも、不妊治療中の養生には今、思い出しても「ちょっとしんどかったな」と思いだします。

不妊症は病気の治療ではないので、漢方薬を飲んでいるだけだと、妊娠する期間はわかりません。

言えることは「薬を飲むだけ」とか「病院に行くだけ」とか受動的に受け身でいる人よりも積極的にいろいろ、取り組んだ人のほうが、より早く妊娠しているという事実です。

●不妊症、二人目不妊症など、漢方相談ご希望の方は、こちらのまごころ漢方の「無料漢方相談」から送信してください。

●お問い合わせなどは、こちらから送信してください。

【このブログの著者】
まごころ漢方薬店 国際中医師 松村直哉

FaceBook:まごころ漢方薬店

Twitter:henjaku