東京漢方相談会のお知らせ

お店の宣伝です。

まごころ漢方は全国からの相談をお受けしていますが、
特に関東の方が多いため、定期的に東京で漢方相談会を行っています。

漢方相談は都内の浜松町で行いますので、
関東方面で漢方相談を受けてみたいという方がいらっしゃいましたら、
ぜひご連絡ください。

ご相談当日は漢方薬はお渡しできません。相談のみです。
他で飲まれている漢方相談や漢方薬の疑問や不安。
漢方薬の事だけでなく現在の病院の治療や薬などの疑問や不安。
現在、飲まれている健康食品のことなど、
気になることは、なんでもご相談ください。
相談は無料で相談だけでもOKです。
事前の完全予約制です。

僕自身、元々、話好きなので、お気軽にお申し込みいただけたらと思います。

日時:
・2016年 04/16(土) 11:10〜12:00 15:00〜19:00
・2016年 04/17(日) 16:00〜19:00
・2016年 04/18(月) 15:00〜19:00 
※ご希望の時間帯をお知らせください。相談時間は最長で50分位です。
場所:浜松町(詳しい場所は連絡をいただいた方にメールにてご連絡します)

ご希望の方は、こちらからご連絡ください。

予約はコチラから

ネット相談はコチラから

ぜひ、お待ちしております。
※予約は一杯になり次第締め切ります。連絡を頂いた際には、
すでに予約がとれない状況もありますがご了承ください。

効果的な不妊治療の順番

前々からも思っていましたが、10年位、不妊治療の相談をやってきて確信に近いものを感じるようになったことがあります。

それは、今の不妊治療は治療を受けていく順番がおかしいなということ。

うちの漢方相談によく来られるパターンとしては、

「ひょっとして不妊症かも!?治さなくっちゃ」→「治療と言えば、とりあえず病院」→「病院で治療してたら、妊娠どころか、だんだん、基礎体温や月経すら、おかしくなってきた」→ 「やっぱり体が資本!体調を良くしないと」→「漢方っていいみたい」で「漢方相談」といった順番。

でも、これって出産という目的を考えたら、順番が逆。
ただし妊娠が目的だったら順番が間違っているとも言えないかも。

まれに長い期間、不妊症で悩んでいたのに病院に行かず、ホルモン剤も一切飲んでないという方もいらっしゃいます。
こういう方は、漢方では非常に治療しやすいし、体調が整っていくのが早いんですよね。

出産が目的だったら、なぜ、順が逆なのか?

なぜなら、不妊症は病気じゃないからです。
不妊症は病気じゃないので、治療するものじゃないし、治療で治ったら授かるものでもありません。

不妊治療の病院がやってるのは、ホルモン操作であって、治療ではありません。
なので、普通の病院と不妊治療の病院は、どちらも病院という名前がついていますが、不妊治療の病院は治療しているわけじゃないのです。

ホルモン操作をしたり、AIHやIVFという飛道具で妊娠のきっかけを与えて妊娠反応の陽性の確率を上げてるだけなのです。

実は妊娠だけで見れば、強制的にホルモン操作をしたり、タイミングがあえば成功します。

でも出産は別の世界です。
出産はお母さんになる人の体質、体調がキーポイントになっています。
妊娠陽性反応が出てから後は、不妊治療の病院でできることは一切ありません。

当たり前ですよね。
そもそも、人工的な薬の影響で発達障害や奇形児などの危険性がありますので。

健康な赤ちゃんの出産。
もう少し近くで見れば、とにかく16周越えるまで流産せずにいること。

この状態を成功させることが本質的な不妊症克服の目的です。
妊娠陽性反応は、その通過点でしかありません。

そして、その健康な赤ちゃんの出産の成功のためにはお母さんになる人の体調が妊娠前から出産まで万全でないといけないのです。

順番がおかしくなっていると思うのはここの部分です。

病院の治療で妊娠のきっかけを与えてもらうというのは、ケースによっては効果的です。
うちでも漢方治療と病院の不妊治療を併用されている方もいらっしゃいます。

しかし、病院の治療は妊娠のきっかけづくりでしかなく、しかも余計にホルモンバランスや月経リズムを崩すリスクも同時にありますので、順番としては、まずは体調を整えることが重要なのではないかと思うのです。

別に漢方治療じゃなくてもいいと思います。
自分自身で生活を改善したり、何か自然的に身体を良くするものであれば、それに取り組む。

必要なのは、これから、小さな儚い命である赤ちゃんを安全に育てていける自分の体内環境をつくること。良い体調です。

まずは良い体調をつくり、体調が良いにも関わらず、なかなか授からないのであれば、ホルモン操作なども良いきっかけとなるかもしれません。

日本人には「病院の治療」という響きで、なんとなく悩みを解決してくれそうな無意識の刷り込みがあると思います。

かくいう僕自身も無意識のレベルであります。
物心ついた時から、一度も病院で治してもらった記憶がないにも関わらず、今も家族や自分の症状で何か困ると「病院に行かないと」という思いが頭をかすめます。

今は次の瞬間、「あーそうだ、よく考えたら、病院で治しもらったことなんかないんだった」とすぐに冷静になるようにはなりましたが。
(新薬が単発で対処的に効くのは知っていますが。がそれは別に医者に診てもらわなくても本などで、すでに自分で知っていることです。手術は別次元だと思いますが)

普通の病院でもほとんどの病気に対して、治療と言えば検査をして対処療法の薬を延々と処方するだけです。
不妊治療なんかになると更に不妊症自体が本質的には治療するものではないのです。

不妊症で悩んでいる方の考えが間違っているのではなく、これは潜在意識の刷り込み、反応みたいなものです。
自分と家族の病気を病院でなく漢方で治している僕ですら、そう反応してしまうのです。

身体や病気に対する考えは人それぞれだと思います。
歴然たる事実としては、不妊治療の病院は頭痛や冷えやストレスなど眠りづらいなどは、治療しようと思ってません。ただ単にホルモン操作してるだけ。

ちなみに「そうじゃない!」と言わんばかりに、とってつけたような漢方薬の処方をしていますが、詳しい漢方の問診もとらずにマニュアルで当帰芍薬散や温経湯を処方しているところしか聞いたことがありません。
なんか漢方薬が「ホルモン操作だけじゃない」という言い訳に利用されているようで漢方薬がかわいそう。

もし、頭痛や冷え、月経前や月経時のトラブルや月経リズムが健康な赤ちゃんの出産と関わっていると思われる方は、まずは体調を整えることをおすすめします。

あっそう、そう、検査はアリだと思います。

①病院で検査だけする。検査だけ。
②漢方や生活養生などの何らかの方法で体調を整える。
③体調が良いけど、全然、授からなかったら病院の治療も検討してみる。

この順番が出産に対しては、いいのではないかと思います。

何かが整っていない妊娠は危険かも・・・

不妊症で悩んでおられる方の中には月経周期や基礎体温の低温期、高温期の波形が整っていない状態や排卵しなかったかもしれない状態など、整っていない状態で、今回は妊娠しているかどうかを気にされる方がいらっしゃいます。

気持ちはわかります。
授からない期間というのは、やきもきするし、少しでも早く授かって、不妊症という期間を終わらせたいですよね。

でも、この状態では妊娠した方が心配が多いと考えたほうがいいです。

不妊治療の病院は、月経周期を切り分けて、月経期、排卵期、高温期とし、その切り分けたステージごとに、
「月経が遅れていたら来させる」
「排卵がなかったら排卵させる」
「高温期は高温の日にちを延ばす」
といった具合にバラバラに考えて治療しています。
月経周期という1つのものとして、つながっていません。

なによりも最終目標が目の前の目標しか見てないんじゃないかと思えるような「妊娠反応」のみ。
「妊娠した後に10ヶ月間の受精卵を育くむ期間があり、その後に健康な赤ちゃんを出産できるかどうか?」
というところは無視しているように見える治療です。

それも、しょうがないとは思います。
だって、不妊治療専門の病院は「妊娠反応」がゴールだから。

だから「基礎体温を書かせても毎回、大して見ずにホルモン剤を処方する」とか「基礎体温すら書かせない」なんて病院はめずらしくありません。

病院の治療なんかに慣れている方は、こういった病院のその場しのぎ的な治療に慣れてしまっているので、いつのまにか「排卵して妊娠するかどうか?」だけに注目してしまっていることがあるのですね。

「排卵しているかどうか」

「妊娠反応のみ」
これは患者さんというよりも、病院が全体のバランスを考えないような治療を繰り返していることが患者さんに悪影響を与えているように思います。

僕の10年以上のたくさんの不妊症相談の経験から、妊娠自体に関しては、いろいろな健康条件よりもタイミングが重要じゃないかと考えています。

排卵は約1ヶ月のうち、実際は何時間しかありません。
①排卵する時間。
②女性側のその時の体調。
③男性側のその時の体調。
たまたま、タイミングが合えば妊娠はすると考えています。

だから、普段、不摂生している人でも、よほどの病的レベルの体質でない限り、その時にたまたま、運が良ければ妊娠は可能なのです。
それにプラス妊娠も音楽やスポーツの才能と同じようなものがあるように思います。

うちの相談されている人の中で、うちに来るまでずっと不正出血が続いていて月経不純だった人が漢方薬を飲んで2ヶ月も経たないうちに妊娠したり、うちで2人妊娠した人が、1人目の時も2人目の時も1ヶ月しか漢方薬を飲まずに妊娠。という方が何人かいます。

なので「あの人は特に不妊治療も何もしてないのに妊娠した」という状態は不思議でもなんでもないのです。

ただし、運だけの妊娠には問題があります。
不妊治療の病院のゴールからすれば、問題でもなんでもないのだと思いますが、うち的には大問題。

それは、年齢が若いとか、たまたま、ある程度、月経周期が整っていれば(明らかに治療が必要なさそうな人)問題ないのですが、月経周期が不安定、低温期や高温期の期間や形が良くない。冷えたり頭痛があったり、いろいろな症状が・・・なんてことがあったりすると、妊娠はするのですが「出産」まで至るのが難しいのです。

当たり前ですね。
月経周期は「排卵」だけをくじ引きみたいに1ヶ月に1回だけ排卵チャンスをつくっているものではありません。

いらなくなった子宮内膜を剥がし、経血で排出し、同時に卵包を育て始め、排卵期で排卵させ、排卵した後は受胎しても流産しないように内膜を厚くし、それを温めて維持するわけです。
このサイクルが「大体約1ヶ月で行う」と決まっています。
ほぼ、例外はありません。

3日後に大変な仕事があるからといって、寝だめはできません。
毎日、6〜8時間は寝ないと体はだんだんとおかしくなっていきます。
人間の体は常に一定のリズムが整っている必要があるのです。

だから、月経が来てないから無理やりピルで月経、来させたり、排卵しなさそうだから、急いで注射したり、高温期が延びなさそうだから、ホルモン剤や注射で延ばすという、その場、その場の治療は「妊娠反応」だけを考えれば理にかなっているかもしれないですが「出産」を考えたら、そういった治療は、ステージごとに無理やりホルモン量を変動させているので、そこはどうなんだろう。という感じです。

うちの治療目標は「健康な赤ちゃんの出産」
なので、バランスを崩してしまった時の月経周期は、次回の月経周期で同じリズムに戻れる治療を優先します。

月経周期や排卵、2層性の形などが悪い状態では、排卵して妊娠しているかどうかよりも、次回でいつものペースに戻るかどうかの方が重要なので、正しい一定のリズムに戻すように治療することが、かえって最短の道につながるのです。

卵子のグレードって本当にわかってるの?

こんな記事がありました。
体外受精した受精卵、押した時の弾力で健康状態がわかることが判明

体外受精をする方にとっては受精卵が本当にいいものなのか、どうかって死活問題ですよね。

この記事では、受精して1時間経ったマウスの受精卵の弾力が強かったものは、奇形率が低かった。
それを人間の受精卵で実験してみたら同じような感じで健康な受精卵だったとう研究結果だったとう内容です。
今までの胚盤胞細胞の数を計るよりも正確であるということらしいです。

揚げ足をとるようで申し訳ないですが、このことが最新の記事であるということは、まだまだ旧来の「本当のところ健康な受精卵なの?」的な感じでしか健康な受精卵を判別できないというところが悲しいですね。
早く、一般的な検査になってもらいたいものです。

体外受精では採卵した卵子のグレードが良いものか悪いものかなどを選びますよね。

あれって、昔からすごく不思議でした。
卵子って、ものすごく単純な細胞なのに、病院のグレードって卵子の受胎能力と果たして関係あるのだろうか?

細胞を元気に増やしていく能力ってどんなものか具体的に分かっていないのに、この卵子は良いとか、悪いってどうやってわかるのか?

多分、何もわからないけど、せめて、傷ついていないとか形が変じゃないみたいな「えっそんなことでグレードとか言ってるの!?」ってレベルだと思っていたのですが、今回の記事で「弾力がその受精卵の健康度を表しているかも?」という新しい発見で「やっぱ、グレードとか言ってるけど、いろいろ、わかってなかったんでしょー」と思いました。

そもそも、この記事の受精卵の弾力と健康度の関連もねずみとかの実験結果からわかっただけで、医学的には「なぜ、弾力があったら健康なのか?」は全くわかってないわけですよ。

医者の好きな、ちゃんとしてエビデンスがないのです。

新しい発見!といっても、むしろ「受精ってすごく不思議なことが一杯!」ということがわかったのです。

ここからも大半の不妊症は病気じゃないし治療じゃないということも分かります。
いろいろな不思議があって、まさに「つくる」のでなく「授かる」のですね。

だから、うちでは漢方薬で身体全体を整え、授かりやすい健康な身体、健康な月経リズムになるお手伝いをしますが、漢方の治療と同じ位、運動や食事の指導も行います。
ちなみに漢方薬も直接的にホルモン作用があるわけじゃないですよー
そんな説明している人いたら、それは詐欺です!

「自然体として強くなる!」これが不妊症克服のポイントです!

「体外受精じゃないと授かれない」とか「ホルモン剤を飲まなければ妊娠できない」などを患者さんに言う医者がいますが、「何様?」と思いますね。

だって、西洋医学は治療って言ってるけど、人口偽ホルモンを物量的に足したり、実験みたいな作業的なことしかやってないじゃないですか。

手足の冷え、月経前の頭痛、月経不純、PMS。
明らかに赤ちゃんを授かることと関係してそうな症状。

それを治すすべは、不妊治療の病院にはありません。
せいぜい、できるのは、実は分かってないのにメーカーからもらったマニュアルで漢方薬処方するか、たまたま、ホルモンと症状が関連していて、たまたま、その症状が治っただけで、自分が狙って治してませんよ。
だって、ホルモンの事以外、無視ですから。

僕は漢方家なので、やっぱり不妊症克服はホルモンを人工的にあれやこれやと医者も患者さんもよく分からないままにいじくるよりも、まずは将来、母体となる自分の身体が絶好調に健康なのかどうか。
地味だけど、ここから始めないといけないと思います。