東京漢方相談会

すみません。お店の宣伝です。

今年から3ヶ月に1度、東京で漢方相談会を行うことになりました。
関東方面の方で僕の漢方相談をご希望の方がいらっしゃいましたらご連絡ください。
ご相談当日はお薬はお渡しできません。
漢方相談のみです。
漢方相談だけでなく現在の病院の治療のことや薬などの疑問。
健康食品のことなど気になることはなんでもご相談ください。
相談は無料です。事前の予約制です。

僕自身、カウンセリングを主体としている仕事をしていることと、元々、話好きなので、お気軽にお申し込みください。

日時:2015年 5/10(日)、5/11(月) 10:00〜19:00
場所:浜松町(詳しい場所は連絡をいただいた方にメールにてご連絡します)

※5/10(日)は受付終了です。
※5/11(月)は【13:00〜14:00】と【16:00〜17:00】が空いていますが、
こちらも予約あり次第終了です。

相談時間は最長で1時間位です。
これから、うちのネット相談される方も直接会っての相談希望の場合は、
別途、予約をこちらからご連絡ください。

(予約はコチラ)

(ネット漢方相談はコチラ)

お待ちしております。
※予約は一杯になり次第締め切ります。連絡を頂いた際にはすでに予約がとれない状況もありますがご了承ください。

卵管の癒着手術について

西洋医学では不妊症の原因に卵管の癒着があります。
卵管の癒着とはどういう状態かというと卵管と腸などの体内の他の組織とくっついちゃう状態で、癒着を起こすと卵管の中が通っていない卵管閉塞になることがあります。

他にも多孔手術といって卵巣に孔を開けて排卵しやすく?する手術後なども卵巣と他の組織がくっついちゃう癒着が起こることがあります。

卵管の癒着があって卵管が詰まっていれば卵子は通れません。
これは物理的な障害なので自然妊娠は難しいです。

この場合は、癒着をなんとかしないといけません。

その癒着を剥がして分離する手術をしたほうが良いとすすめられることもあると思います。

西洋医学ではどうも不妊症というものは明確な原因があってその原因を1つ1つ取り除いていけば、妊娠するのではないか的な感じの方向性で治療を進めるので子宮内のポリープやこの癒着なども、病院ではよく手術で治したほうが良いすすめられるのです。

しかしちょっと待ってください。
癒着は確かに自然妊娠を妨げる障害となりますが、そもそも癒着ってどうして起こるのでしょう?

原因は炎症です。
体内の子宮周辺の炎症があり、その炎症から組織を修復するときにどこか隣り合った臓器とくっついて治るのですね。
傷が治る時って肉が盛っていくじゃないですか。
体の外だと隣り合った組織がないのでどこかとくっついたりしませんが体内だと、どこかとくっついてしまうのですね。

体の外でもひどい火傷などは治ると患部の周辺が引きつれて皮膚がクチャクチャとなっちゃいますね。あれも癒着みたいな感じです。

炎症の原因はクラミジアなどの感染が原因となることが多いのですが、もう一つ大きな原因があります。

それは手術。

手術っていかにも治療みたいな言い方ですが、あれって行動だけを冷静にみれば包丁で切りつけているのですよ。命に関わる傷害です。

その後に身体は手術で傷つけられた組織を治そうとして癒着を起こすのです。

癒着しているかどうかって、実は医者も実際には手術してみないとわかりません。
要は体内を実際に「切って」見てみないとわからないのです。

皮肉なことですが、癒着しているかもしれない手術でその後に癒着を起こす可能性があるということです。

西洋医学は原因を1つずつ潰していけば妊娠するんじゃないかと考える節があります。
そして個人個人の体質の原因は考えません。

ホルモン治療の期間が長いにも関わらず不妊症状態が続いていると特に他の不妊症の原因がわからないので、この辺りの「癒着が原因じゃないか」ということをマニュアル順的に言い出してくるところもあります。

でも癒着はよほどの状態でない限り実際に手術しなければわかりません。
それは医者にもわかりません。
現に体内で癒着よりひどい状態を見逃していて僕が指摘して助かった患者さんもおります。
あくまで癒着の可能性。→それが不妊の可能性。として「可能性」の話をしているのです。
「それがなくなったら妊娠する!」と考えてはいけません。

西洋医学が見ている不妊症の原因は大きく2つです。

①ホルモン量がうまくいっていない。
②子宮筋腫、内膜症、癒着、多嚢胞卵巣など物理的な障害。

でも不妊症はホルモンの量が多いとか少ないとか、癒着しているとか、たったこれだけの単純な問題ではありません。

漢方では体全体のバランスをみて身体の不調を分析します。

漢方的に見ると不妊症の原因は内膜の厚みをつくりだす血の質や量、そして血をつくりだす原料に関わる胃腸などの消化器の機能、血をちゃんと巡らせることや巡らせるためには冷えていては難しかったり、ホルモンの分泌に関わる視床下部はストレスとも関わっていたり・・・

要は全身が関わっていて、なおかつ人それぞれなんです。
西洋医学が考える原因も重要ですが、2つしか考えないし、人それぞの個人差は一切、考えません。

漢方から見ると西洋医学は科学技術は高いけど、見ている範囲は非常に狭いのです。
たった2つの少ない原因の中を行ったり来たりしています。

癒着は重要な問題です。
ですが、それを剥がすための手術もまた癒着を引き起こします。
そして、西洋医学は非常に狭い範囲でしか不妊症を分析できません。

こういった手術を検討する場合は、そこらの不妊クリニックではなく癒着手術の経験豊富な先生の診断を受けた方がいいかと思います。

そこらの不妊クリニックで受けるのなら癒着を剥がす手術を提案した先生に「本当に癒着があり、手術後も癒着は起こらないのか?」その自信があるのか再度、確認してください。
案外、確信を持って話してませんから。

そしてできたら、西洋医学の考える狭い範囲の「原因」で行ったり来たりと思い悩まないで全身を整える漢方なども検討されてはいかがでしょうか。