妊娠中の薬って安全?

妊婦さんでも病気にはなります。
当たり前ですが。

そんな時に困るのが、病院の薬や検査などはどうすればいいのか?

うちは漢方治療をやっているので、大概の病気は漢方薬で治療するので、例え妊婦さんであっても問題ありませんが、病院の薬となると問題が出てきますね。

うちで実際にあった事例ですが、元々、喘息をもっていた方なんですが、眠れないくらいに喘息の発作が起こったので病院に行きました。

その時にステロイドを使うしかないとなったのですが、婦人科ではステロイドなんか使っちゃダメと言っていたのですが耳鼻咽喉科では、ステロイドと抗菌剤で止めないといけないと意見がわかれました。

簡単にいったら責任のなすり合い。
婦人科は「新薬なんて飲まないに越したことはない」と全面否定しておけば、確かに身体にとって安全ではあります。
でも、これは逆に喘息という治療は放棄しているわけです。
これは病気を治療する病院としての意味がありませんね。

医者得意の「専門ではない」を使っていたらしいですが、次にどの科に行って、どうすべきかは自分の医師としての見解として示すべきではないかと思います。
専門ではないから耳鼻咽喉科なりに行ってくれと責任放棄。

そして、耳鼻咽喉科では、薬が安全かどうかは保証できないとのこと。
「まず、大丈夫じゃない」みたいな近所の人との世間話のレベル。

ちょっと前の風疹のワクチン、今回のようなステロイドと抗菌剤、そして近年増えている心療内科系のお薬。
これらの薬の妊娠中の服用って実際はどうなんでしょう。

どれも医者によって、安全じゃない?と言ったり、飲んじゃダメ!と言ったり、同じ薬や検査でも、まちまちです。
ただ、この場合も飲んじゃダメという医師に代替え案はないようです。
ただの責任放棄ですね。

僕が思うのは真実は「医者にも誰にもわからない」というところではないでしょうか。
なぜなら、妊婦さんを対象にあらゆる薬を徹底的には検証はされていないからです。

例えば、過去によく妊婦さんのうつ状態にパキシルという薬を大量に処方していましたが、販売から6年経って「実はあの薬は催奇形性のリスクがあった」ということがわかり、添付文書も書き換えられました。

つまり書き換えられるまでの6年間は、医者に「この薬って妊婦さんが飲んでも大丈夫ですか?」と聞いても「リスクがあるからダメ!」とは言ってなかったのです。

そういったこれから起こるかもしれない未知の要素も考えれば、どれも人工物の薬にはリスクがあるという答えになります。

でも、どれもが全面的にダメ!
というのは簡単です。飲まなければノーリスクだから。

でも、そもそも、飲む必要があるから聞いているわけですね。
そう、病気をなんとかしたいから。

だから、医者は悪いとも、いいとも言い切れない。
なんとも中途半端な逃げ腰の態度になってしまいます。

うちは「飲まないほうがいいんじゃない」とアドバイスしています。
もしくは「生まれてきた子に何かあった場合、その時に自分が過去の服用薬と一切関係ないと思えるかどうか」を想像して決めればいいのではないかとアドバイスしています。

うちは漢方治療なので、別に新薬の処方という手がなくなっても関係ありません。
急性の喘息でも湿疹でも風邪でも漢方薬で対応します。
また大概の病気や症状にも対応できます。

ただ、漢方薬でもどんなものでも使えるか?というと、もちろん、漢方薬も薬です。
どの種類の漢方薬でも使える。というものではありません。

そこは制約がありますが、制約を踏まえつつ、その中で最大限、考えていけば、大概の治療はできるのですね。

そういえば、最近の病院って、どこもツムラの漢方薬を出せるのになんで最も漢方薬が活かせる、こんな時に使わないんでしょうか?

あっ使えないんだった。すみません。
マニュアルでしか漢方薬を処方してないから、それだと、どの漢方薬もリスクだらけですものね。使わないほうが病院側として安全ですね。
東洋医学の基礎を知らない医者が出せるわけないか。