妊娠を成功させるのは不妊治療ではない!
不妊治療とは不妊症と治療の言葉が合わさったものですが、赤ちゃんを授かるというのは治療でなんとかなるものではありません。
というか、そもそも不妊症は病気じゃないので、治すものじゃないのですね。
卵管が詰まっているとか、子宮筋腫や内膜症がとんでもない大きさでもっている。
これらは、治療でなんとかしないといけません。
これはれっきとした治療ですね。
でも、ここで勘違いしちゃいけないのは、これらの治療をしたから、次の月には妊娠しますよ。ってわけじゃないです。
ここが不妊症は治療したらなんとかなるというものではないところですね。
卵管閉塞や子宮筋腫は不妊症の原因の1つになりますが、全てではありません。
治療によって卵管が通るようになったり、子宮筋腫を取り除けても、もしかしたら、それでやっと、みんなと同じような特に原因の見当たらない原因不明の不妊症になれただけで、そこから何年も特に原因のない不妊症が続くのかもしれません。
だから不妊症は治療するというよりも授かるように身体を調整すると考えたほうがいいです。
簡単に言えば、健康で元気に溢れていれば、赤ちゃんを授かる確率は上がるわけです。
ここでも慎重に考えないといけないのは、あくまで確率が上がるというだけで、何かをすれば、どこかでゴールするというわけではないです。
なぜ、こんな厳しい現実のことをお話するかというと「治療」→「病院などに任せればいい」という考えができちゃって自分自身での努力が少なくなってしまうからです。
自分自身の努力が少なくなれば、その分、妊娠する確率も減っちゃいます。
病院のホルモン剤は赤ちゃんをつくる薬ではありません。
ホルモンを強制的に操作しているだけです。
ホルモンを活発になるように操作すれば、妊娠するだろう・・・という考えで。
だから治療って呼ばれていますが、あんなに妊娠する確率が低いのですね。
漢方薬も赤ちゃんをつくる薬ではありません。
身体全体を整えて根源的な赤ちゃんを授かるエネルギーを引き出すのです。
漢方もただ薬を飲んでたら、勝手に良いように変えていってくれるというものではありません。
身体を整えるというのは、生活そのものを健康な方向に向かわせなければいけないのです。
だから、日々の食事や運動も関わっています。
さっき「治療を受ける」という受け身の体制になると自分自身の努力が少なくなるというお話をしました。
妊娠というのは多分に2人の運も深く関わっていますが、努力が実るものでもあるのです。
それは僕が今までの治療経験を通じて実感しています。
漢方薬を飲む事だけでなく、日々の食事を整え、運動も積極的に行う。
これらをドンドン実行した人ほど妊娠に成功しています。
そこにはコツがあり、そのコツはとにかく地道に続けることです。
生活を整えて身体を変えていこうと思ったら、すぐには変わらないのです。
自分がこれくらいで変わるんじゃないかと思っている5倍位にしてみてください。
それが現実的な自分が妊娠できる身体に変われる期間です。
自然の流れを早くすることはできないのです。
積極的に生活を整えていくことも重要ですが、それを続けるというもの重要なのですね。
やったり、やらなかったり。
これも効果はあまりありません。
うちでは、食事を整えることと、運動を積極的にすることは、漢方薬で体質と変えていくことと同じ確率だとお話しています。
耳に心地よさそうな「漢方薬に任せとけば妊娠するよ」と言いたいところですが、今まで自然妊娠を成功させている方々をみていると2つのことを粘り強く行った結果です。
・自然妊娠するように生活を変えたこと。
・それを粘り強く続けたこと。
これが最も自然妊娠するための近道ですね。
うちの数々の結果がそれを示してます。
もちろん、うちでは、生活はどんな風に整えていけばいいのか、その方の生活様式や体質に合わせてアドバイスさせてもらっています。
2014年6月4日 7:03 PM | カテゴリー:不妊治療と漢方について