AMH検査ってどうなの?

AMHとは、抗ミュラー管ホルモンの略ですね。
なんか車のパーツみたいな名前です。

AMHとは発育過程にある卵胞から分泌されるホルモンです。
患者さんからよく「卵巣年齢が実年齢より高いって言われましたどうしたらいいですか?」的な質問を受けます。

昔からこの手の「あなたの●●は○○歳くらいです」的なものってあんまり好きじゃありません。
検査した人のデータから統計を出しているんでしょうが、個人差や個体差なんて無視してますよね。
昔、動脈硬化年齢がわかる機械が一時、流行りましたが、あれだって、ただ機械で計った統計でなく動脈硬化を調べるんだから年齢だけじゃなく、せめてその人の食事と運動も一緒にデータ化しないとただの数値の遊びになってるんじゃないでしょうか。
それとも病院の販売ツール?

大体、西洋医学の新薬を作る時もたくさんの人に臨床で飲んでもらって、効果を測定して統計とって薬になりますが、その薬だって対して効かないものも多いですよね。

西洋医学は基本、個人の体質は無視なので、その辺りの年齢と病名だけとかのデータに限界があるんではないですか。

それはさておいて、AMHの事を調べてみたら大きな誤解があります。
どの病院にも説明がありますが、AMHでわかるのは卵巣内に残っている卵子の在庫数です。

卵子の能力は測定できません。
また妊娠は卵子の在庫だけでするものではありませんので、この検査が悪かったからといって落ち込む必要はありません。

平均値を出すと年齢とともにAMHの値は低くなっていくようですが、同じ年齢でもかなりバラツキがあるようです。
年齢が同じだからって同じような値にならないということです。
若くても低い人もいれば、年齢が高くても値が高い人がいます。

現状では基準値はつくれないそうです。バラツキ多過ぎて。
しょうがないから全体の平均値にしてみたら年齢とともに低くなるというのが見えてきますので年齢が高くなると良くない的な感じになってます。なんとなく。

そもそも同年齢でバラツキがあること自体、そこから何かを読み取るのが難しいと思います。

さっきも書きましたが忘れてはいけないのはこの検査は卵子の在庫数です。
妊娠しやすいか?しにくいか?の検査ではありません。

調べているとこの値がゼロに近い状態でフツーに妊娠している人っていくらでもいるそうです。「だったら、ちゃんとわかるまで検査するなよ」って感じなのですが。

なによりもこういう検査って西洋医学はだんだん増えてきているように思います。

近年の国民健康保険の赤字が増えているのも老人医療の増加もありますが、無駄な検査が増加していることも問題らしいです。

こういう検査の時っていつも思うのですが、何かがわかるのはいいけど、具体的な解決策あるの?って感じです。

そもそも体外受精を含めた病院の妊娠成功率が3割。
このAMHだって検査して悪かったからって結局、ただ危機感煽るだけじゃないの?って思ったりします。

で、検査の結果が思わしくなくても、どうせ解決策は体外受精でしょ。
その体外受精が7割失敗する治療。

「おいっ!」って感じですよね。
すごくのんびりしている人に危機感煽るのはいいかしれませんが、西洋医学ってこういうの多いんですよね。

花粉症とかでもそうじゃないですか。
スギとヒノキと猫と反応がありますとかってわかって、なんか今回の検査結果から考えだされた自分のための治療なのかと思いきや、治療は検査しようがしまいが抗ヒスタミン剤。

検査しようがしまいが治療が変わらへんやーーーん!って感じ。
だったら検査した意味ないですよ。
山と猫に近づくなってこと。

AMHは同年齢でバラツキがあります。
ということは、ここに解決策がありますね。

不妊症ってざっくりした見方をしないで個人、個人の体質に合わせて治療すればいいんじゃないでしょうか?

それだったら、検査した結果の治療って感じですよね。
あなたは検査の結果、こういった治療です。
あなたは検査の結果、ああいった治療です。

現実は使う薬も対して変わらない。
ただ単に強い薬使うくらいでしょ。

それだって強い薬使ったからって妊娠率上がるわけないし。

特別検査するなら、その人の体質に合わせようよと言いたいですね。
西洋医学にそれは無理か!

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【このブログの著者】
まごころ漢方薬店 国際中医師 松村直哉

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