他人の妊娠成功談や不妊症克服の体験談は漢方薬では無意味!

漢方相談をしているお店やサプリメントをよく売っているWebサイト。

漢方などの健康関連に関わらず、楽天などのちょっとゲスい食品系やコスメ系のお店など、いろいろな業種に渡って共通した売るためのセオリーがあります。

ちょっとページを閉じようとしないで、、、経営者向けの商品を売るためのマーケティングの話ではありません。

売る側にとって、いわゆる体験談とか成功談は販売の常套手段。基本中の基本です。

「私はコレで妊娠しました!」

「あれだけ荒れていた肌がこんなにキレイに!!!!」

ここまでひっかける感じじゃなくても、どのお店も体験談や成功談を商品を売る切り札にしています。

Webサイトの製作などを請け負っている業者も一番はじめに提案してくるのは、サイトのページのどこに体験談や成功談ページを設定すること。

サプリメントなどは最たるもので成功談や体験談のみで売りさばいているといっても過言ではありません。

プラス大学などのエセ研究データを添えれば完璧です。

実際、それを読んでいると「そんな、みんなウマくいくわけないじゃん!」って思っていても心のどこかで、「ひょっとしてウマくいくかな」なんて考えてたりする自分がいます。

漢方相談専門を謳っている店でもフタを開けてみると、他人の体験談の宣伝やページばっかりみたいなところも少なくありません。

コスメや電化製品など誰が使っても使用用途や効果が変わらないものは、逆に体験談などは参考になりますが、こと漢方に関しては、あまり参考にならないと思います。

なぜなら、漢方薬は体質に合わせるものだからです。

漢方は一人一人の体質に合わせます。

(本来の漢方治療の方法をとらずに病院の治療のように体質を考えずに誰にでも同じ漢方薬を販売している店もありますが)

とにかく本来は一人、一人の体質に合わせます。

体質というのは顔や体型と同じように皆さん、見事に違います。

不妊症というのは、病気でもないし元々から授かりにくい固有の体質でもありません。

「赤ちゃんを授かりにくい状況になっている」もしくは「現在は赤ちゃんを授かりにくい体質になっている」という人それぞれ曖昧な状態なのです。

漢方ではこういったざっくりとした曖昧な状態を元に処方することができません。

これらは体質ではなく「不妊かもしれない」という大きなグループですね。

病名で漢方薬を処方したりするのが間違っているのはこういった理由ですね。

「赤ちゃんが授かりにくい」という状態は不妊症で悩んでいる人はみんな一緒。

そこから人それぞれの「体質」にわかれていくわけです。

そうなると漢方の治療理論からすると「他人が妊娠したという漢方薬」はあなたにとっては何の意味もないことになります。

その体験談の人とあなたは全く一緒の体質でしょうか?

絶対に違うと思います。

年齢、過去の病歴、治療の履歴、現在の生活環境、感じているいろいろな症状。
全部一致したら怖いです。

見た目で言えば、ドッペルゲンガーレベルです。

あなたにはあなたの体質にあった漢方薬が必要なのです。

特に漢方薬の治療の目的は「排卵させる」とか「子宮内膜」を厚くするといったような西洋医学的な単純な1つの働きではなく全身状態(体質)を整えて妊娠しやすい本来の健康な体質に調整することです。

たくさんの人の不妊相談をしていると全ての人が全く違う種類の漢方薬なのか?というとそういうわけでもありません。

よく使われる漢方薬もあります。

しかしそれは体質をみて処方してきた結果を後で見たら、たまたまそうなっていただけで、初めから「この漢方薬でいいや」と決めて処方するわけではありません。

むしろ漢方の場合は事前に絶対に決めてはいけません

結局、毎回一人一人、一から体質は分析しないといけないのですね。

漢方相談で他人の成功談を前面に押し出しくる病院や漢方薬局は、その行動自体が「実は漢方をよくわかっていない」証拠かもしれません。

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【このブログの著者】
まごころ漢方薬店 国際中医師 松村直哉

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