病院の不妊治療が最後の切り札だと思わないほうがいい理由

ネットの記事で「病院の不妊治療がかならずしもいいことではない」的な傾向の記事が増えてきたように思います。

こんな系の記事が他にも多くなってきました。

成功率3割、1回50万円の負担、予定を立てられない生活 不妊治療は女性を幸せにするのか? | ウートピ

「高齢出産」のリスクを背負ってでも「不妊治療」と闘う女性たち ~6つの高齢出産のリスク~ | ANGIE(アンジー)

今までの流れとしては「最後に困ったら病院では高度な治療もやってますよ」的な感じだったのに…

最近は、

「病院の不妊治療にもいろいろなリスクがありますよ」に変わってきている感じです。

不妊治療が流行っているという言い方もおかしいでしょうが、何年か前は不妊治療ブームだったのではないでしょうか。

それに第2次ベビーブームの人達がちょうど40歳が見えてきていた頃なので、それで一気に火がついていたのかもしれません。

ドッと押し寄せて病院での不妊治療をやってみたけど、現実は何百万円もする失敗率70%の治療

単純に見れば、病院の不妊治療で妊娠した人の2倍以上の人が失敗しているのです。

そういった方々がだんだんと多くなってきて、何年か経過した今、「実は病院に行ったけど妊娠しなかった犠牲者?」が広まってきて、最近こんな記事が多くなってきたのではないでしょうか。

不妊で悩んでいる方によくあることなのですが「不妊は最後は病院でなんとかなる」という危うい神話があるように思います。

これは不妊症で悩んでいる人に限らず、どんな病気にしても「最後は病院でなんとかなる」という危うい考えが、僕たち日本人の頭の中に刷り込まれているように思います。

かくいう僕も不妊じゃないかと悩み始めた当初は「とりあえず病院行きゃなんとかなるだろ」なんてフワフワした考えだったし、未だに病気になった時は無意識に「病院に行かなきゃ」って内なる声に囁かれ、あわてて「病院に行ったってどうせ治らないし、何も変わらないよ」って自分で正さないといけない始末です。

そうそう、検査して脅されて、そこでハイ終わり!だったわ。

病院がダメ!ってことではありません。

僕は自然治療こそ至高!病院の化学的治療は身体を悪くする!みたいなイカレた漢方信者ではありません。

ただ、みんな病院に対しての期待値が高すぎると思うのです。

ハッキリいって皆さんが期待しているほど病院は治してくれません。

(救急や外科的手術は別ですよ。)

ほとんどの治療と呼んでいるものは、その場だけ症状を誤魔化す対症療法

西洋医学は急場をしのぐ治療は得意ですが、慢性的に変えていかないといけない病気や状態などには、全く太刀打ちできていないのです。未だに。

本来の不妊治療とは体調がよくなり、他の人と変わらない健康な身体(薬を飲み続けなくともよい)を手に入れ健康な赤ちゃんを授かることです。

病院の不妊治療はあなたや他の人のそれぞれの体質に合わせる治療ではありません。

月経周期は特に問題ないけど、なかなか授からない人と月経が2ヶ月に一度などに延びてしまう人が同じような治療を行います。

普通に考えて同じような治療なわけないじゃないですか。

年齢も状態も違うんだから、みんな治療方法が変わるに決まってます。

そんなの西洋医学も東洋医学も関係ありません。

「いろいろと子づくりのためにチャレンジしたけど、ダメだったら最後は病院にまかせなさい!」って場所じゃないのです。

病院側も「7割も失敗する成功率が非常に低いものだけど、不妊治療の1つの方法としてやってみる?」

そんな感じで冷静に説明しないと。

また、不妊症で悩んでいる人もそれで臨まないと「病院で治療しているのに妊娠しない」とか、あり得ない考えになってしまうのです。

7割失敗する事がわかっている治療なんだから、失敗しても「そりゃ、この確率じゃダメで当然だよね」で、ちょうどくらいですよ。

病院の治療で妊娠できるのではなく西洋医学の技術を借りるくらいの考えでないと危険です。

それに病院の治療はノーリスクではありません。

西洋医学の不妊治療は、厳密にみれば「治療」ではなく「ホルモン操作」です。

その証拠に体外受精など高度治療にステップアップしていくほど、あなた本来の基礎体温のリズムなど気にしません。

あなた本来の月経リズムは関係なくなるのです。

当たり前の話しですが、赤ちゃんは人工的につくりだすものではありません。

自然の命のリズムから授かるものです。

なので、病院で治療を考える前にまずは自分の身体が本当に健康な状態で、そのベストな健康な状態で子づくりにチャレンジしたのかを振り返ってみてください。

成功確率の低い病院の治療を始める前に「本当に夫婦ともに自然でできることは全てやりつくしたのか?」を見直してみてください。

夫婦ともに体調、体質を整えてから病院にいっても遅くはありません。

でないとお金の無駄です。

●不妊症、二人目不妊症など、漢方相談ご希望の方は、こちらのまごころ漢方の「無料漢方相談」から送信してください。

●お問い合わせなどは、こちらから送信してください。

【このブログの著者】
まごころ漢方薬店 国際中医師 松村直哉

FaceBook:まごころ漢方薬店

Twitter:henjaku