年齢が高い方の漢方不妊治療の妊娠率
うちでは有名な体外受精の専門の病院でうまくいかなかった人が結構、相談に来られます。
中には年齢の高い方も多く40代の方もめずらしくありません。
年齢の高い方の不妊症の原因はズバリ、そのまま「年齢」です。
不妊症のいろいろなデータを見ていると35歳位から年齢の問題が体に影響してきます。
また35歳からのリスクの上がり方はそれまでの年齢と比べ物になりません。
28歳から29歳になったリスクと35歳から36歳になったリスク。
どちらも経過は1年ですが1年の重みが違います。
この重みは40歳になると更に重くなってきます。
年齢に関係なく現在の風潮なのかもしれませんが中には「最後には病院にいけばなんとかなる」と考えている方もいらっしゃいます。
冷たい言い方かもしれませんが、最後に病院に行ったところで、なんともなりません。
それが実際の数字に現れています。
例えばかなりたくさんの方の体外受精をされている有名なセントマザー産婦人科医院のデータによると40代の方の出産率は顕微授精で2.9%。凍結胚移植で9.2%です。
高額で高度な治療で成功率は1割を割っています。
わかりやすく表現すると90%失敗するということです。
35歳〜39歳でも28.5%でこれも3割を割っています。
だから体外受精がダメという話しではありません。
おそらく、あなたが考えている感覚的確率と現実の確率のイメージが合っていないかもしれないということですね。
ちなみにこういう時に世間では妊娠率をよく引き合いに出しますが、出産率を見ていったほうがいいと思います。
なぜなら「なんとか妊娠できたから後は流産してもいいよ」
なんて人はいないですから。
なんか気落ちするような話しばかりになりましたが「だから出産できない」という話しではありません。
今のデータは西洋医学の病院における体外受精から更に高度な顕微授精や凍結胚移植のものですね。
(ちなみに40代の方は通常の体外受精だと確率が低すぎて更に高度な治療でないと確率自体が出せないようです)
うちでは当たり前ですが漢方薬のみでの自然妊娠を目指しています。
確率は分かりません。
そもそも大病院と比べて患者さんの人数が統計をとるには少なくて出したところで参考にならないということと、漢方の場合は皆さん同じ治療をしているわけではありません。
人それぞれ、その人の体質に合わせた漢方薬で治療するので、どの薬だったらこれくらい妊娠するなんてことが言えないからです。
同じ不妊症の人でもうちではみんな飲んでいる薬が違います。
みんな体質も漢方薬もバラバラですからね。
それに自然妊娠を目指す重要なポイントは漢方薬だけではありません。
もちろん、漢方薬は重要ですが、何よりも重要なのは、赤ちゃんを授かれる身体にすること。
そのためには今までの生活を変えないといけません。
変えないでも妊娠するなら、今までにとっくに妊娠してるはずですから。
僕は漢方相談をして体質を分析し季節やそのときの状況に合わせて漢方薬を変えていきますが、同時にその人の体質や生活もお聞きして、どうすれば赤ちゃんを授かれるようになるかを一緒に考えていきます。
ただ漢方薬を飲んでいれば妊娠するわけじゃありません。
これはホルモン治療や体外受精も一緒でホルモン剤を飲んだり体外受精をしたから妊娠するわけじゃありません。
それはさっきの確率からも明らかですね。
ゼロではないけど冷静に見たら妊娠するほうがめずらしい確率です。
漢方薬だろうが病院の治療だろうが、今の自分が変わらないと現状の問題は突破できないのです。
赤ちゃんを授かりやすい生活を考える場合、どちらかというと漢方の方が得意です。
なぜなら病院は誰にでも同じ決まった治療を一方的に与えるだけだから。
漢方は治療していく際に体質を分析しますので、あなたに合わせた赤ちゃんを授かりやすい生活養生を考えやすいのですね。
(世間にたくさん漢方薬を扱っている病院や薬局がありますが大半が体質を分析できません。ただマニュアル的に漢方薬を処方しているだけなので、そういったところはこの話しは、あてはまりません)
不妊治療には、いろいろな方法があるかもしれませんが、結局、最後は自分の力なのですね。
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【このブログの著者】
まごころ漢方薬店 国際中医師 松村直哉
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2014年2月13日 5:56 PM | カテゴリー:不妊治療と漢方について