月経周期について(不妊治療の医学知識)

今まで、いろんな記事を書いてきましたが、ここで原点に立ち返って不妊症の医学的知識について書きたいと思います。

「そんなの病院で治療を受けているからいいですよ。おまかせしているので」と思うかもしれませんが、不妊症は治療でどうにかなるものではありません。

自分自身の体が健康で、なおかつ強くなって、初めて赤ちゃんを授かる力をつけることができるのです。

なので、受け身でいるよりも積極的にどうやれば妊娠するか?

自分自身で考え、調整していく人ほど、授かる期間が短くなり成功すると思います。

前置きが長くなりましたが、要は自分の身体を知れば、どうすれば良くなるかも理解しやすいので、参考にしてみてください。

まず、知っておかなくてはいけないのは月経リズムについてです。

月経は妊娠、出産するためにあります。

女性の場合は、妊娠を望まなくても思春期以降は、毎月1回、妊娠するためのサイクルが行われています。

月経リズムとは約1ヶ月の中で低温期、排卵期、高温期と身体の変化が3つのステージに変化していきます。

低温期は月経開始から約14日目までの排卵までの期間を指します。

その前後が排卵期です。

排卵から後の14日間は高温期となります。

高温期で妊娠が成立していないと高温期を約14日間ほど経て再び月経となります。

そして、また月経からと〜同じ活動が繰り返されていきます。

低温期間は約14日間。

高温期間は約14日間。

合計で月経第1日目から次の月経第1日目までの28日間です。

月経28日間というのは、あくまで平均的な期間です。

期間が長すぎるから、すぐに身体がおかしい。病気だ。ということではありません。

ただし、どんな期間でも個人差ということではなく「個人差もこの範囲までが限界」というものがあります。

月経期間なら25日〜33日の範囲です。

これは、西洋医学的なものではなく、うちで不妊治療してきた人達のデータに基づいて考えた結果です。

この範囲内なら個人差と言えるのではないかと考えています。

だから、月経期間28日と比較して月経が早すぎるからダメとか、遅すぎるからダメとかは考えないほうがいいと思います。

それでは初めに低温期から説明します。

低温期には2つのステージが同時進行で起こっています。

1つは月経です。

約7日間が月経期間です。

妊娠準備のために子宮に貯められた血液を基本とした内膜細胞が妊娠がなかった場合に排出されます。

この時に経血に血の塊があったり、経血の色が暗かったりすると体内の状態が良くないかもしれないことを示しています。

また、この時に体内の血の巡りが大きく変わるので、体質によっては、PMSや貧血が起こったりします。

何かの大きな原因があって、そうなる場合もありますが、大体は、はっきりとした原因がわるわけではなく、普段からの全身の血の巡りと月経に対する血の巡りのバランスが関わっています。

月経は見方を変えれば妊娠のためのリズムがリセットされるしくみです。

妊娠していれば、月経自体が来ることがないので、月経の状態がどれだけうまくいくかで次の妊娠までの準備がうまくいくかに関わっているといってもいいと思います。

また、続きを書きますね。

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【このブログの著者】
まごころ漢方薬店 国際中医師 松村直哉

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