病院の不妊治療はギャンブルみたいなもの
病院の不妊治療で何年も治療をしている・・・
でも、全くうまくいかないという方は多いと思います。
何年も治療しているのにダメとなると落ち込みますよね。
でも、落ち込む必要はありません。
なぜなら、西洋医学では不妊治療と呼んでいますが、不妊症は治療でなんとかなるものではないからです。
治療が必要なのは、大きすぎる筋腫や卵管の閉塞をバルーンで広げたりと物理的(器質的)な問題のある人。
そういう人は治療しないと前にすすみません。
この時に誤解してはいけないのは、筋腫や卵管の閉塞を治療して治ったから妊娠するわけではないです。
余計な問題がなくなっただけで、皆と同じ原因不明の不妊症にランクアップ?するだけです。
言葉がおかしいかもしれませんが、治療して「普通の不妊症」になるということですね。
ほとんどの不妊症の人は原因不明で風邪みたいに何かのウィルスが不妊の原因とかではないので、治療のしようがありません。
では、病院での治療は何をやっているのかというと、ホルモン操作です。
ホルモン治療ではないですよ。
人工的な「ホルモン操作」
排卵を「無理矢理」促す、高温期に「無理矢理」体温を上げる、高温期の日数を「無理矢理」延ばす。
その証拠にホルモン治療が長い人ほど、ホルモン剤を多く使うほど、本来の自分の持っていた月経リズムから遠のき、ヘンテコな基礎体温の形や月経周期になります。
脅しではないですが、中にはホルモン治療をしたがために月経が来なくなった人もいらっしゃいます。
なんで、そんなことになるのか?
それは、ホルモン剤が一律、同じ分量のもので、年齢や体質を無視して使っているからです。
冷静に考えてみてください。
25歳あたりから40歳あたりの人に同じホルモン剤。
おかしくないですか?
どう考えても誰もが同じなわけないですよね。
また、年齢だけでなく体質だって全然、違うのです。
中には月経が2ヶ月に1度しか来ない人もいるのです。毎月、月経が来てる人と月経が2ヶ月に1度しか来ない人が同じホルモン剤?
「でも妊娠してる人もいるじゃない?」
はい、いますね。体外受精含めて7割も失敗する治療ですが、確かに全体の3割の人は成功します。
でも、問題はギャンブル的な治療になっているということです。
本来は一人一人の体質にあわせたホルモンの種類や分量があると思うのですが、その個人差を無視して一律同じ治療をするので、ギャンブルになっちゃうのです。
「この人にはこの治療」「あの人にはあの治療」と年齢や体質でわけないといけないはずなんです。
病院での不妊治療の経過は以下の3パターンに別れます。
①最もレアケースですが、ホルモン剤で妊娠する人
②じょじょに月経や体調がおかしくなる。もしくは一気におかしくなる。
③特に病院に通う前と状態は変わらない。
病院はこの3パターンが、どうなったら、どうなるのかを把握できていないんじゃないかと思います。
要するに治療がギャンブル。「飲んでみたら分かるんじゃない?」的な。
もちろん、①のパターンを目指していると思いますが、これはレアケース。
またこのパーセンテージが低いことは当の医師が一番理解していると思います。
すぐに体外受精をすすめるのはこのため。
②が一番よくあるパターンですね。
月経の周期や状態が、おかしくなってくると更に注射やらピルを加えて、更にややこしくするのが病院のスタンダードパターンです。
そして、やっぱり人工授精か体外受精のステップアップに話をすり替えます。
こういった、しくみの治療なので、何年やってもうまくいかなくても落ちこむ必要はないです。
だって、毎回、ギャンブルみたいなものですから。ハズれ続けることもあり得ます。
当たればラッキーくらいに考えていれば、病院の治療で精神的なダメージを受ける必要はありません。
みんな、治療費が高額だから、誤解しているのです。
決して、過度な期待ができる妊娠確率でもないし、治療方法でもないのです。
経済的には痛いですが「そんなもんだ」という現実感で治療に望みましょう。
ちなみに僕は、漢方薬さえ処方すれば不妊症は、なんとかなるとは思っていません。
一人一人の体質ごとに合わせる漢方薬だって、薬さえ出しときゃ、なんとかなるもんではないのです。
身体の問題だけでなく、どうすれば赤ちゃんが授かれるか、生活やメンタルのことも含めて、一人一人と話し合いながら、赤ちゃんが授かれる環境をつくりだしていくのが、本当の不妊治療だと考えています。
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【このブログの著者】
まごころ漢方薬店 国際中医師 松村直哉
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2013年7月19日 6:08 PM | カテゴリー:病院の不妊治療について