漢方薬の副作用があった場合、続けていいの?

他店で漢方薬を飲まれている人から、当店の患者さんを通じてこんな質問がありました。

「ある漢方薬を飲み始めたら、すぐにまぶたがすごく腫れたけど漢方薬でこんな事があるのか?」
という質問。

まず、結論からいうと例え一服飲んだだけでもあります。

一般的に漢方薬は、作用が穏やかだから時間がかかると思われていますが、あれは大きな誤解。

漢方は、すぐに効かせるよう選ぶ時とじっくり効かせるように選ぶ場合があり、入院後の予後やよほど体力がない方の治療でない限りは3ヶ月などと長期間かけて効かすわけではありません。

そもそも、今の漢方薬の発祥が、大昔に感染症で亡くなっていく者を治療するように開発されたものです。

チフスなどの感染症でも昔は、あっというまに亡くなっていましたので、何ヶ月もかけてゆっくりと治療していたら、漢方薬は何の役にも起たなかったでしょうし、
その時点で漢方薬は役立たずとして、2千年も伝えられてこなかったでしょう。

漢方は、病院のお薬のように症状を抑えたりといったような一方向的な単純な効果ではなく、
身体全体を整えるものです。

この整えるというのは、体質によって整えられる方法も変わってきます。
なので、同じ漢方薬を違う人が飲んでも、それぞれ変化が違います。

例えば、このまぶたが腫れた方は、ひょっとすると水の巡りが中途半端によくなって顔で滞留したのかもしれません。(漢方薬名がわかりませんので、予想でしか判断できませんが)

または、水の巡りをよくしている途中でこんな症状が出ているだけで、その後に腫れがひいていくのかもしれません。

どちらにしても、「まぶたの腫れ」1つの症状では判断できません。
「オシッコの回数はどう変わったか?」「むくみはどうか?」「頭痛などが同時発生してないか?」
など他の症状などと合わせて総合的に体質を元に判断します。

その経過をみながら、もう少し今の漢方薬を続けたほうがよくなるのか?
すぐにやめて、違う漢方薬に変えたほうがよいのかを考えていくのですね。

それが漢方薬の使い方だと思います。

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【このブログの著者】
まごころ漢方薬店 国際中医師 松村直哉

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