妊娠したら食べてはいけないもの

漢方は、ずーーと過去を辿っていくと、元々は、食べ物の薬性を調べることから始まってその食べ物の研究が薬である漢方薬まで発展していきます。

なので、漢方では、食べ物も薬レベルで体質ごとに「食べてもいいもの」とか「食べてはいけないもの」が決まっています。

当然、妊娠したら食べてはいけないものもありますのでその食べ物をご紹介。

妊娠してから食べてはいけないもの

★うなぎ
「エーッ妊娠のお祝いに食べようと思ってたのに」
「うなぎ、めっちゃ好きなんですよ」という声が聞こえてきそう。すみません。

胎児に対しての障害を引き起こす恐れがあります。
妊婦さんじゃなくても、表皮や血液には毒があるため、十分な加熱が必要ですよ。

★なすび
「秋なすは嫁に食わすな! ・・・絶対にだ!」
これは、鬼姑の陰謀ではなく、子を授かった嫁に対する思いやりです。

食べ物にも漢方薬のように、それぞれ、薬性がありますが、
なすびには「寒」「降」という性質があります。
「寒」は身体を冷やす働き。
「降」は気や水、血を効す働きです。

どれも妊婦さんには危ない働きですね。

★セロリ
薬性が「涼」なので胎児の発育に不利です。
また、男性の避妊効果があるので、男性不妊症の方は連続して食べるのはやめましょう。

★苦瓜
苦瓜もなすびと同じく「寒」「降」という性質です。
働き的に流産を引き起こす恐れがあります。

アトピーなどの湿疹のある方には逆にいいんですけどね。

★唐辛子
唐辛子は発汗を促し代謝を促進してくれるのでダイエット食材として人気ですが、刺激が強いもので内蔵の粘膜部分を傷つけます。
妊婦の方はなるべく食べないほうがよいでしょう。

★シナモン
ケーキなどのスイーツに使われることが多いですね。
実はシナモンは漢方薬でもよく使われていて、非常に効果の強いものです。
漢方で効果が強いというのは、「良い効果が高い」のではなく、体質にあっていなければ悪い方にも働きが強くなるということ。
良い効果も悪い効果も「効果」として平等なんですね。
シナモンは「通す」力が強いので、血の巡りなどを改善してくれますが「通す」性質は流産の危険性があるので気をつけてください。

★ハッカ
漢方では、「散」の働きでシナモンと同じく効果の強いものです。
近代の研究で流産を誘発する作用があるようです。
ご飯のメニューで食べることは少ないと思いますが、お菓子などに含まれることが多いと思うので気をつけましょう。

★スッポン
食べ物でしょっちゅう食べることはないと思いますがコラーゲンなどが豊富なので美肌のためにスッポンサプリメントを摂っている方は妊娠したら気をつけましょう。
スッポンのもっている溶血作用が胎児に悪影響を与え、流産の恐れがあります。

★お茶
緑茶、煎茶は「寒」性で緑茶の成分は胎児の発育によくありません。
ちなみにこの「寒」性は、お茶自体を温めても変わりません。
ウーロン茶もダメではないですがベストではありません。
お茶を飲むなら麦茶がいいと思います。

後、刺身などの生ものはアレルギー反応を引き起こしやすいので、なるべく控えたほうがいいです。
赤ちゃんがアレルギー体質になるかもしれません。

アルコールやタバコは言うまでもないですね。
医学的には、ただの毒です。

ここでは書ききれませんが、食べ物で「寒」「涼」「降」の性質のものは妊婦さんには向いてません。

妊娠時期のこういった食べ物は、流産の可能性もあるし、生まれてくる子供の体質を左右するものでもあります。

お母さんが気をつけるのは1年。しかし子供は体質を一生引きずりますから、生まれてくる赤ちゃんのためにもクリーンな食生活を心がけてあげてください。

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【このブログの著者】
まごころ漢方薬店 国際中医師 松村直哉

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