男性不妊症には野菜が必要

こんな記事がありました。

日頃からサラダを食べる男性の体臭は、女性にとってより魅力的なものになる(研究結果)

これは朗報ですね。
サラダを食べればモテモテです。

魅力が増すとうのは、何もモテるだけに限りません。
汗というのは、動物的に見るとフェロモンと関わっていて、モテる。というのは、つまり繁殖の強さにもつながります。

不妊症とは直接的に関係しないかもしれないですが、魅力やモテるは、最終的にはつながっていきそうです。

実際、僕の不妊治療の経験論的に不妊症で悩んでおられるご夫婦のご主人は、野菜の摂取が少なかったり、ほとんど食べなかったりすることが多いです。

また、これが曲者なのですが、日本での健康法は一般的には西洋医学的発想からくるものが多く、テレビや雑誌などの健康法も西洋医学的考えをもとにしたものが多いです。

西洋医学的な考えの健康法とは「何か良い成分のものをとれば健康になる」とか「野菜を食べると健康」とか、何かをするか、しないかのゼロか、いちの考えです。

ところが巷の健康法には1つの落とし穴があります。

それはバランス。

漢方では漢方薬を飲むことだけが治療ではなく、生活の養生を行うことも漢方薬を飲むことと同じくらい重要です。

西洋医学的な健康法は、どの方法も良い成分をとれば、体が良くなる。みたいなことが多く、そこにバランスと個人差を全く考えません。

だから、野菜をとるならいろとりどりの緑黄色野菜をたくさん摂るとか、成分にしたがった理想論的なものが多いです。

でも、現実はいちいと、赤のトマトに緑のキャベツに白のアスパラに・・・
なんて、毎日やってられません。

よく考えてみたら色とりどりの野菜が食べられるのは、近年です。

昔は季節で食べられる野菜は決まっていたました。
だって、ビニールハウスもないし、世界から野菜を輸入すこともできません。

でも、人間のほとんどの歴史はそうやって季節のものを食べてきたのです。

だから、基本としては、季節のものを食べるということが重要です。

そして、問題は分量です。
うちで、不妊症の相談をしていると「野菜は食べてます」と言われる方が多いですが、とにかく少ない。量が。

食べているか食べていないかといえば食べている。
という程度で、健康な体づくりのために食べているとは言えない量。

よく定食の横に一握り位のキャベツとレタスの端っこの小さいのが2枚位ついているのがありますが、あの量は食べているとは言えません。

キャベツだったら、トンカツ屋のお代わり自由のキャベツ。
あれ、皿の半分がキャベツじゃないですか。
あの量で普通だと思って、あれを毎日、食べるくらいでないとダメです。

相談に来られている方にお聞きしていると「野菜を食べている」とは言えない量の方が多いです。

また、色とりどりにする必要はありません。
漢方的にはトマトなどの赤は熱を冷ますものなので、冬には必要ないです。
何も言われなくても真冬の寒い時にトマトが欲しいとは思いませんよね。

ただ、1つの種類しか、食べない。もしくは好き嫌いで食べられないという人がいます。
これはダメ。
その季節の野菜は、いろいろと食べるようにしましょう。
そして、量もです。

この時に野菜だけをどうして、食べようかと思わないで、野菜の多いメニューを増やすようにしてみてください。

夫婦で野菜の食べるバリエーションや量が多くなれば、赤ちゃんがやってくるかも!

ダイエットと妊娠の関係性

【健百】「治療の前に減量」が不妊解消の近道か―米調査 | あなたの健康百科

記事は多嚢胞性卵胞症候群(PCOS)のある方は、減量をすると妊娠しやすいことがわかった。という内容です。

いつもの西洋医学らしい臨床研究で減量プログラムを実施せずに不妊治療をした人の出産率は10%で減量プログラムを実施し、不妊治療をした人の出産率は25%になったという報告で、正直、「どっちの出産率も、すくなッ!!たまたま妊娠したんじゃない?的なパーセントだな」と思いましたが、記事では「すごい研究結果だ!」みたいになってました。

そもそも、不妊症自体が病気でもないし、ほとんどの不妊症の人は、西洋医学の生理学上の原因や因果関係がわかっていないのだから、どっちのパーセントも肥満と関係あることなんてわからないだろ?と思いましたが、病院的には「不妊は治療すれば治っていく」という前提なんでしょ。

不妊症なんて、まれに原因がある場合もありますが、ほとんどの人は「病気だから授からない」「何か原因があるから授からない」のではなく、「夫婦ともに年齢なども含めて、授かるだけの健康力が足りていない」と僕は考えるので、因果関係のはっきりしない不妊症というものに対して、肥満の人は減量したほうが結果が良かった。といっても、こういう臨床だと「ホルモン治療は必ず妊娠する」というファンタジーな前提がないと、そもそも研究として成り立たないと思うのですが。

と、ここまで臨床研究をボロクソに言っておきながら、話は一変しますが、実は僕が漢方での不妊治療を開始して初めて妊娠された方は「体重が減って、妊娠もした」という方でした。

この記事中では、多嚢胞性卵胞症候群(PCOS)で肥満の方に限る。とされていますが、漢方の場合は、特に多嚢胞性卵胞症候群(PCOS)の人とは限りません。

その後も、肥えていて不妊症という方は漢方薬を飲み始めて少し体重が落ちて、妊娠した。みたいな例を何度も経験して、僕自身も前々から「太っている→痩せたら妊娠した」みたいな感覚を持っていて、この記事に目が止まりました。

記事自体は、詳しく読んでみると「自分の思ってたのと、ちょっと違うわ」と思いましたが、10年くらい不妊治療を経験してきた者としては、経験的には「痩せると妊娠しやすい」という感覚はなんとなくありました。

因果関係は、よくわかりません。
漢方的には、実は、そもそもダイエットという概念がありません。
漢方薬が開発された大昔の時代の人は、ほとんどの人が飢餓で死んでいく時代だったので。

漢方では便秘を解消し調整していく薬があるのですが、その辺りの漢方薬を売りたいだけのメーカーさんが悪用して「漢方薬でダイエット」とやっていますが、あんなのデタラメで漢方ではダイエットはありません。断言できます。
結構な一流メーカーがやってるので、漢方って本当にやりたい放題されてます。かわいそー

ただ、ダイエットすれば、体にいい事は間違いないです。
西洋医学的には、いろいろといい事ずくめです。
ネットで検索すれば「ダイエットすれば、健康にいかにいいか」の情報は山のように出てくるでしょう。

東洋医学の考える「病気になる原因」は実は、非常にシンプルな考え方で、人間の体は食べ物を食べて、それを体内でエネルギーとして使ったり、新たな体(細胞)を作ったりするものに使い、ゴミになったものを尿と便で排出し、また食べ物を食べて・・・を繰り返します。

その過程で食べ物をちゃんと消化する臓器は元気か?
とか、
食べたものが、エネルギーとして巡ったりしているか?
とか、
体内で不要になったゴミになったものが、ちゃんと大腸や腎臓などの捨てられる場所まで、巡っているか?
また捨てられているか?
とか、
ある種、西洋医学の生理学と同じような考えで健康になるって実はシンプルだったりするのです。

そこから考えれば、肥満自体が、この巡りのバランスが崩れた結果、起こるので、細かなことを考える前に単純に「食べる → エネルギーとして使う → いらなくなったものを捨てる」のバランスが整っていれば、太らないわけです。

逆に太るということ自体が、体のバランスが崩れている。ということなので、漢方的に考えれば、最初に整えるべきものは、体重のバランスともいえるかもしれません。

なので、経験的な観測ですが、うちで不妊症相談に来られた時に体重的な問題がありそうだったら「痩せたら妊娠しやすいですよ」という話はさせてもらっています。

こんなこと書くと、ダイエットありきじゃないと妊娠しない。と誤解されそうですが、全員が全員、そういうわけではなく、
中には体重のバランスも不妊症の原因の1つに関係している人もいるということですね。

また、うちでいってるダイエットというのは「無理やり、いついつまでに痩せる」というものではありません。

バランスの良い食生活と運動、体質に合っている漢方薬を飲んでいれば、自然に減ってきますので、少し体重を減らす意識を治療の中に持っていただくと更に赤ちゃんを授かる可能性が高くなるということですね。

記事中のダイエットプログラムというものが、どんなものか知りませんが、間違っても「体重という数字を減らす」ことが目的ではありませんよ。

不妊治療でサプリメントは無駄かも!?

不妊治療を10年間みていると、だんだんと一時期のアトピー商法的な感じになってきているように感じます。

僕が初めに不妊治療を初めたのが2004年。

当時は漢方の修行をさせてもらっていた店で不妊相談をしていました。

その頃は薬局で不妊相談をしているのは師匠の薬局くらい。

周りの同業の薬局なんかからも「めずらしい相談をしているのですね」的なことを師匠はよく言われていました。

仕事などの経験上から、それまでに全国の約400店くらいの相談を主体とする漢方薬局やそのオーナーの先生を直接、知っていましたが、ほぼ誰も不妊症の相談なんてやってませんでした。

そこから4、5年後くらいからブームっていったらおかしいかもしれませんが、だんだんと不妊症の治療というものが世間で騒がれはじめた感じですね。

それまで、「ふにんのふの字もない薬局」も急に不妊相談なんかはじめたりして、ひどいとこになると「うちは昔からやってました」みたいな宣伝文句をWebサイトで宣伝し始めたりしてました。

僕は薬業界自体は17年前から知っているので「えっ昔は不妊相談なんかやってないじゃんッ」なんてツッコミそうになります。

相談専門と謳っていても流行りにノッていくところなんか薬局さんは商魂たくましいです!

不妊専門の専門の病院なんかが注目されはじめたのもこの頃じゃないでしょうか。

おもしろかったのは、それまでなんの関係もなかった鍼灸や整体があわてて「不妊治療もやってます!」とかやりだしたことですね。

これは薬局よりも商売感が、ひどい感じがします。

病院の不妊治療も当時は今よりも割合慎重だったと思います。

ホルモン剤を使わないタイミング療法から地道に初めたりして。

ところが今は20代の若い子にでも、原因も調べずにすぐにクロミッド

HCGの注射なんかも昔は1000を1日だけとかから初めてたのが、最近はHCG5000をいきなり3日間とか、いかにも短絡的な即効性を求める西洋医学らしい進化?だと思います。

要するに流行ったからか、「雑な治療」をやっているのですよ。

アトピー治療も昔はかゆみ止めとイオウカンフルくらいしかなくって、それなりに医者も患者さんも生活養生に気を配ってましたが、ステロイドが出てからは今や赤ちゃんのただの乳児湿疹でも即ステロイド!という、元々、医者の治療って短絡的な考えっぽい感じがするのだけど更に短絡的な思考に傾いた感じがします。

「薬だけでスグになんとかなるっ!」みたいな。

病院ではアトピーには、ほぼステロイドのみ。という治療になってくると次に登場してくるのはサプリメント。

今や「アトピーに良い」と謳っているサプリメントは山のようにあります。

当初はアトピーで悩んでいる方も飛びついたでしょうが、それも今ではアトピーの方自身が「ほとんどウソだろう」となんとなく知っていますよね。

それが、そのまんま不妊症にきているような感じがします。
アトピーの時の 「アトピー → ステロイド」みたいな状況のように不妊症も「クロミッド、HCGやデュファストンなどのコンボ!」っていうマニュアル的な治療が定着してくるとなぜか、いっつも首つっこんでくるサプリメント。好きですねぇ〜

「病院の治療に疲れたら・・・」とか「自然妊娠を目指して・・・」的な常套句で病院のマニュアル治療に疑問を持った人の心の隙間を狙ってきます。

これも一時、売れてしばらくしたら「不妊症のサプリメントって妖しいのばっかだよね」となるんでしょうね。

懸命なあなたは不妊症サプリメントなんてやめた方がいいです。

大体、不妊は病気じゃないのでホルモンや体調だけの問題じゃないですから。

病気は体調がよくなって「治った」がゴールですが、不妊症は「体調が良くなる=妊娠」じゃないですよ。

治療以外にも赤ちゃんを授かるために生活自体の見直しやパートナーとの関係性などいろいろなことが必要かもしれないないのです。

最近、売ろうとしている不妊症サプリメントを買うのであれば、慎重に選んだほうがいいです。

でないとアトピービジネスの犠牲者と同じことになるかもです。

●不妊症、二人目不妊症など、漢方相談ご希望の方は、こちらのまごころ漢方の「無料漢方相談」から送信してください。

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【このブログの著者】
まごころ漢方薬店 国際中医師 松村直哉

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サプリメントと漢方薬の違い。

「マカは不妊にいいのでしょうか?」

「葉酸は不妊にいいのでしょうか?」

うちで相談をしているとよく質問されます。

マカとか、いろいろなサプリメントのことを順番に書いていこうかなと思ったのですが、その前にそもそもサプリメントと漢方薬の違いを説明したほうがいいんじゃないかと思ったので、そこから説明します。

漢方薬は生薬という食べ物に近いものを何種類も合わせて1つの処方をつくります。

食べ物に近いものというのは生薬も自然からできるものなので、そう書いたのですが大きく見れば食べ物です。

生薬の中には生姜とかゴマ、くずなどの食べ物でおなじみのものもあるので、厳密には生薬も食べ物です。

ただ普段、僕らが食べているものと一線を画すのは生薬は薬効が強い事

実は食べ物1つ1つにも漢方的に見ると薬効があるのですが、生薬ほどは効果がありません。

生薬も普段食べているものも、どちらも食べ物ですが、その中で効果の強いものが薬になったといった感じですね。

サプリメントも食べ物由来のものが多いのですが、サプリメントはいくつかの種類に別れますので、まずはその種類から。

現在、サプリメントと呼ばれるものの中には3つのカテゴリーがあります。

1つはビタミン、ミネラル系です。

ビタミンCから始まって不妊症でよく必要だといわれている葉酸もこのビタミン系ですね。

2つ目は何かの食べ物のエキス

セサミンは要はゴマ。後、青汁なんかもこのカテゴリーです。

一般的に広く知られているサプリというのはこの2つのカテゴリーのどちらかであることが多いです。

もしくは、2つ合わせて、何かの食べ物エキスに「ビタミン・ミネラル」が豊富に含まれている。というパータンです。

3つ目は漢方薬の生薬の1つか、いくつかをサプリメントとしているもの。

こういったサプリは勝手に漢方薬と説明していたりします。

タンポポ茶などがそうですね。

生薬使っているなら、「漢方薬じゃないの?」と思われるかもしれませんが、実は決定的な違いがあります。

ビタミン系のサプリメントはアメリカの最先端の研究では「ビタミンは単体のビタミンのみで働くわけではないので、飲んでも意味がない。それどころか害になる場合もあるので、飲まないほうがいい」とか言われ始めました。

例えばレモンにビタミンCは多いですが、ビタミンのみで身体の中で有効に使われるわけではありません。

他のミネラルなどのいろいろな成分が合わさって効果的に働きます。

つまり、ビタミンCを有効的に身体で使おうと思ったらビタミンC以外も必要になり、その他の必要なものを集めたら「レモンになる」ということですね。

「だったらレモンでいいじゃないか」という振り出しに戻る話しですね。

ビタミンCをとった後にオシッコの黄色くなるのは、明らかにちゃんと吸収されていません。

それが更に他の材料が足りないからビタミンCとして有効的に働かないよといわれたら、サプリメントってもはや自己満足のなにものでもないわけですね。

漢方薬は漢方薬の中の何かの成分が効果を発揮するわけじゃないので、ビタミン系サプリと漢方薬は全くの別物です。

次に2つ目の何かの食べ物のエキス。

漢方薬の中の生薬も食べ物の仲間なので、これは違いが少なそうですが、これも全くの別物。

そもそも、ゴマとかお酢って普段、そんなバカバカ食べません。

これもさっきのビタミンの成分的な考えと同じでゴマの中のセサミンという成分がなんたらかんたらと説明してても身体の中では、その成分だけで有効的に働くわけじゃないのですね。

それにさっきのビタミンと違って今度は生薬に近い漢方です。

食べ物には食性があります。

例えば砂糖は身体を動かすエネルギーですが、有効的な成分だからといって、サプリメントのように砂糖のエキスをたーーーくさんとったらどうなるでしょう。

逆に身体は疲れます。

そして砂糖の副作用である吐き気に襲われます。

長く続けたら糖尿病です。

砂糖はわかりやすい例ですが、砂糖だけが例外ではありません。

ゴマやお酢も同じ。

当然、ゴマやお酢にも食性があるので、成分が良いからってたくさん摂るものではありません。

もし、ゴマやお酢をたくさんとったほうがいいと思っているなら、砂糖や塩だってたくさんとってもいいと思います。

ちなみにゴマの副作用は余分な熱がこもること。

胸焼けなども起こします。

つまり、漢方的には、普段から熱がこもる熱証タイプにはになります。

お酢の副作用は胃痛です。

要するに簡単に言えば「バランスを崩しているから身体にかえってよくない」ということですね。

サプリメントと漢方薬との違いはここ。

この手のサプリメントは漢方薬と正反対でバランスを崩しているので、毒になりかねないということです。

最後の生薬を使っているサプリメント。

タンポポ茶などですね。

これは、非常に漢方薬によく似ています。

原料はなんだったら一緒です。

生薬系サプリメントと漢方薬の違いは、先の2つのサプリメントとは全く違う理由があります。

それは漢方薬の配合は、古来より決まっているもので、この配合とバランスによって、「どんな体質の人に合うのか」が厳格に決められています。

漢方薬と体質が合っていなければ、ちっとも効かないのは、こういった漢方の治療の大原則に基づいています。

一方、生薬を使った漢方風サプリは古来の大原則を無視して、サプリのメーカーが自分勝手に配合しているので、どんな体質の人に合うのかがわかりません。

実際は、漢方薬的な説明をしておいて、「ビタミンやミネラル、なんちゃら成分が、体によい!」と結局、よくあるサプリメントみたいな感じになっていて、生薬を使っていながら、漢方とは何も関係がない状態になっています。

サプリメントは要は、ただの栄養補給です。

しかも、本当にその成分が不足しているかどうかもわかりません。

漢方薬は、薬の成分がすごいのではなく、体質に合わせるノウハウがあることがすごいのです。

しかし、医者や大半の漢方薬局の先生は、体質と漢方薬を合わせるノウハウを無視して、病名や症状だけ見て、マニュアルで選んでいるので、漢方薬が、どうでもいいサプリメントに成り下がっています。

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【このブログの著者】
まごころ漢方薬店 国際中医師 松村直哉

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薬を使わない不妊治療の方法

ある記事が紹介されていました。

アメリカのハーバード大学の研究チームが行ったものですが「加工肉を食べ過ぎると精子のクオリティが落ちる」というもの。

ベーコンなどの加工肉を毎日、半人前以上食べている人は、そうでない人と比べて驚くほど正常な精子の量が少ないとのこと。

2012年のデンマークの研究でもラードやバター、肉などに含まれる不飽和脂肪酸の摂取量と精子の数の減少との関連が指摘されていました。

不妊症は不妊治療と呼んでいますが、不妊症はそもそも病気ではないので、治療はできません。

もちろん、両方の卵管が閉塞しているとか、子宮がんなどの治療しないと妊娠が望めないという治療が必須のケースもありますが、不妊治療をしている大半の人は治療が必要ではないというか、治療は意味がありません。

「治療とか治療でないとか、そんなのどっちでもいいじゃない」
って思われるかもしれませんが、この治療というイメージが実は重要。

「不妊症は病院での治療」となると受け身になってしまいます。

病院にかかる。つまり、病院に治療をまかせるというスタンスになります。

不妊症は治療でなんとかなるものではありません。

病院で行っているのも子宮筋腫や卵巣嚢腫の手術を除けば、単なるホルモン操作であって治療ではありません。

そもそも、不妊治療で使用しているホルモン剤は、無月経の方などの月経を強制的に起こしたりすることに「治療」として使っています。

無月経の状態から不妊治療を初めている人であれば、治療になるでしょうが、それなりに月経がある人にとって、化学合成のホルモン剤で治療になるわけがありません。

つまり、ホルモン剤によって、ただ単に強制的にあなたのホルモンを操作しているだけです。

では何が不妊症を克服していくことになるかというと、男女ともに赤ちゃんを授かるくらい健康な状態にならないといけないのです。

年齢とともに赤ちゃんを授かる確率は落ちていきます。

ちなみに人間は動物の中でもとびきり生殖の成功率が低く、若い健康な男女でも受胎率がたったの25%しかありません。

中には「タイミングを合わせれば妊娠するんじゃないの?」とお考えの方もいらっしゃいますが、若い健康な男女でタイミングをちゃんと合わせても2割ちょっとしか成功率がないのです。

きびしい現実的な話になりますが、若くてもこんな確率です。

なんだったら、妊娠しなくて当たり前が人間なのです。

ここから更に年々、成功率は落ちていきます。

ホルモン操作などの治療をただ受けていれば妊娠できるわけではないことはこの状況をみれば明確です。

不妊症の克服の成功の鍵は自分たちが、より積極的に、より健康に、より若々しくなることが重要です。

だから漢方治療であっても、重要なのは漢方薬を飲む事だけでなく、日々の生活をどうすごしていくか。

そして、日々の生活のなかで特に影響するのが、食べ物ですね。

初めに紹介した研究のように医学的にも食事の影響で精子が減少していることが証明されています。

この結果からいけば、正常な精子を減少させないようにするには食事などを整えることが治療になるということですね。

不妊治療において特に男性は病院の検査でひっかからなければ、病気じゃないから問題ないと考える人が多いですが、生活全般を見直して今一度、なぜ、なかなか授からないのかを考えてみてもいいかもしれません。

スナック菓子やアルコール、マクドナルドなどのファーストフード。

検査でひっかかってないから病的な問題はないかもしれませんが、ただでさえ低い人間の受胎率を確実に下げていると思います。

妊娠しやすい食生活を心がけ、いち早く、元気な赤ちゃんを授かることを目指しましょう。

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【このブログの著者】
まごころ漢方薬店 国際中医師 松村直哉

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